前米次官補が合意見直しを懸念 主要候補が破棄など主張で「日韓関係に穴」(産経新聞)
 ラッセル前米国務次官補は2日、慰安婦問題の解決に関する2015年の日韓両国の合意に関し、9日投開票の韓国大統領選に出馬している主要5候補が、いずれも破棄や見直しを主張していることに懸念を示した。

 ラッセル氏はワシントンでのシンポジウムで、慰安婦問題を巡っては、日韓政府が「最終的かつ不可逆的な解決」で合意したと指摘。破棄や見直しは、米国の安全保障にとっても重要な日韓関係に「穴を開ける」と述べた。
(引用ここまで)

 明言こそされてはいませんが、慰安婦合意についてアメリカもひとかたならぬ骨折りをしたのは間違いないところ。
 日韓外相の合意発表直後に「合意を歓迎する」と当時のケリー国務長官、そしてライス大統領補佐官がコメントを出しています。
 あのタイミングこそが、「この合意にはアメリカも関与している」というアナウンスに他ならなかったのです。

 ですが、韓国大統領選挙で最有力候補となっているムン・ジェインは「財団は設立許可を取り消し、慰安婦合意は再交渉」というところから1ミリほども動いていません。
 その様子を見れば、前政権下の関係者はこの記事のようにして気をもむに決まっているのです。
 アメリカにとっては日韓が合意することが外交戦略上、どうしても必要であったからこそ関与したのです。
 「最終的、かつ不可逆的な解決」というのは、アメリカも求めるものであったのでしょう。

 大統領当選後にアメリカは再度、慰安婦合意について関与するのかどうか。
 若干、疑問です。
 というのは韓国ごと切り捨てる準備に入っている感触がここ何週間かであるのですよ。
 THAADの配備使用料請求米韓FTAの破棄・見直し発言、そして北朝鮮核問題への「単独での解決」の可能性への言及等々……韓国を挑発しているようにしか見えないのですが。
 ついでにいえばティラーソン国務長官も慰安婦合意について「合意を支持する」というコメントを3月の訪日時に出しています。

ティラーソン国務長官「慰安婦合意守れ」 米が韓国に猛プレッシャー、北へも圧力強化(ZAKZAK)

 来週誕生する韓国の新政権に対して、「慰安婦合意を守れ」と1回くらいは言うかもしれませんね。
 ただ、それでムン・ジェインが従わないのあれば(そしてその可能性はほぼ100%)、次のフェーズに進まざるをえないのでしょう。

室谷氏(そして楽韓Web)は「就任後はまともになる」なんてことはない、と断言しますが……。
崩韓論
室谷克実
飛鳥新社
2017/2/7