東海表記問題を2020年まで議論 IHO総会で合意(聯合ニュース)
モナコで24日(現地時間)に始まった国際水路機関(IHO)の第19回総会で28日、世界の海域の境界や名称を記載するIHOの刊行物「大洋と海の境界」第3版の改訂について、非公式協議体で3年間議論することで合意した。韓国外交部が明らかにした。同日の閉会直前に最終確定した上で、発表するという。

 IHOは1929年の「大洋と海の境界」初版で東海を「日本海」と表記した。現行版である1953年の第3版の改訂を巡っては、韓国が1997年の総会で初めて「日本海」の表記について問題提起し、5年ごとに開かれる総会で「東海」と表記すべきだと主張し続けてきた。これに対し日本は「日本海」とだけ表記するよう主張。合意に至るまでは「東海」と「日本海」の併記を求める韓国政府の提案も受け入れていない。

 韓日の溝が埋まらず、疲労感を募らせた加盟国は2012年の総会で同問題については今後議論しないという決定を下した。電子海図の利用が広がり、「大洋と海の境界」はガイドラインとしての象徴性はあるものの、実効性は薄れていることもあり、加盟国は改訂の必要性を感じずにいる。

 韓国政府は2014年の臨時総会で、1カ国でも問題提起をする加盟国があれば議論するという文面を総会決定文に追加し、議論の余地を残した。

 今回の総会で韓国は、東海の表記については言及せず、64年間改訂されていない「大洋と海の境界」は現実とのずれが大きくなっているために改訂が必要と強調し、改訂する努力をしないのであれば、破棄するべきという論理で加盟国を説得した。

 第3版が64年間改訂されていないため、日本側も改訂のための協議を拒否する名分がなく、協議体の構成に合意したとことが分かった。

 協議体にはIHO事務局が参加するが、協議の内容から韓国と日本のほかにどの程度の加盟国が参加するかについては不透明で、可能性があるのは北朝鮮とロシアとみられる。

 韓国政府代表として総会に出席した外交部国際法律局の朴哲主(パク・チョルジュ)局長は「非公式協議で東海の併記が妥結できるように最善を尽くす」と話した。 

 IHO事務総長は今回の非公式協議体の構成が第3版改訂のための「最後の機会」と述べており、第3版の改訂または破棄については2020年に再び議論することになる見通しだ。

 日本政府に東海併記を受け入れさせるのは容易ではないが、政府は官民合同で国際世論作りを進める計画だ。

 東海研究会長を務める慶煕大のチュ・ソンジェ教授(地理学)は「IHOは東海表記のための様々なルートのうちの一つ」とし、「地図制作会社や出版社、メディアなど民間の多様な使用者に向け東海を使うように雰囲気作りをすれば、IHOも変化した現実を反映させる時がくるだろう」と話した。
(引用ここまで)

 このニュース、先月の28日には出ていたのですが、ピックアップせずにいました。
 ちなみに韓国ではこの聯合ニュースの報道の他、いくつか同じ主旨の報道が出ています。

「東海表記決定は3年後に…IHO、非公式協議体で協議(中央日報)
「東海」の表記 IHO非公式協議体で議論へ(KBS WORLD Radio)

 とまあ、「非公式協議体において2020年までに日本海表記問題を協議する」ということが出ているのです。
 日本語版だけではなく、韓国語での報道も同様。直接的な言及はありませんが、「IHO総会から切り離された形での協議となる」という報道が出ています。
 しかし、日本のマスコミはまったく報じていない。
 それどころか情報が出るべき外務省からもIHO総会についての話はゼロ。
 この場合、韓国側がなにかいいように情報をねじ曲げているパターンが考えられるのですよ。

 「非公式協議体」ができたとしても、それに決定権がないとか。
 2020年までに決めなければいけないとか、そのあたりになんらかの「事実誤認」がありそうです。
 これまでのパターンとしてそういう可能性が高いのです。
 自分たちの願望が先走ってしまって、こうして発表するというようなことが何度もありましたので。

 ま、もちろんただ単にゴールデンウィークに入ってしまって、まだ情報が外務省サイトに掲載されていないだけ……という可能性もありますけどね。
 でも、IHO総会は28日までだったので、日本からの報道がまったくないというのもおかしなところではあるのです。
 まあ、新しい情報があればまた報じます。

「妄想大国」韓国を嗤(わら)う
室谷克実 / 三橋貴明
PHP研究所
2014/3/3