【社説】文大統領は盧武鉉政権の再現ではなく新たな統合と協治を示せ(中) - (朝鮮日報)
 文大統領はすでに韓国国内での配備が完了した米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について、配備を続けるかどうかを国会での採決によって決める意向を示してきた。しかし軍の装備を国会の批准によって判断した前例などこれまで一度もない。北朝鮮の核兵器やミサイルによる攻撃を阻止するTHAADがここまで問題となっている理由はただ一つ、中国が反対しているからだ。今後も中国が反対を続ければ、文大統領の言葉通り軍事面での対応を国会の批准に任せるのだろうか。THAADに関係する問題はどれも国内で大きな対立や問題を引き起こしかねないため、文大統領は野党と率直かつ粘り強い意見交換と対話を続けていかねばならない。
(引用ここまで)

 えーっと、THAADの配備をこれからも続けるかどうか、国会批准で決める……の?
 政府が決定すべき事項を国会にかけて多数決で決める?
 え、もしかしてそれが「腹案」ってヤツなの?

 ……もう一度、腹案があると報じられたときのニュースを見てみましょうか。
 韓国の最大野党「共に民主党」から大統領選挙への出馬が有力視される同党前代表の文在寅(ムン・ジェイン)氏は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備問題について、これまでは「外交的に解決し、安全保障と国益を同時に守る腹案がある」などと繰り返し説明してきたが、その具体的な内容については何も語っていない。これについて文氏は3日、共に民主党の大統領候補者らによる討論会で「戦略的あいまいさが必要とされる間は、そのあいまいさを維持しておく必要がある。それこそが外交だ」などと述べた。文氏陣営で外交・安全保障政策を担当する複数の関係者を取材したところ、その大まかな内容は「まずは配備を延期し、中国を説得してTHAAD配備を受け入れさせてから配備を行う」というもののようだ。
(引用ここまで)

 「THAAD配備を延期させて、中国を説得する」とかいうものだったようですが、それは米軍による強硬配備ですでに失敗済み。
 それでその次が国会での配備検討ですか。

 ……バカじゃない?
 おっと、あまりにもあきれすぎて率直すぎる感想が。
 それで例えば国会で配備賛成って結果が出たら「これが民意だ」って中国につきつけて許してもらえるつもりなんですかね。
 逆に配備反対って結果が出たら、「これが民主主義の結果です」っつーてアメリカに言って、THAAD配備を撤回してもらえるのかっていう。

 アン・チョルスが一時期、「THAAD配備は国民投票で決めるべきだ」とか言っていましたが、今回の「国会での採決で決定する」という話もそれに通じていますね。
 これらはただの政治家の責任放棄なのです。
 自分の責任でどのような施策を行っていくのか、きっちりと自分の口から自国国民、そして他国政府に対して語ることを放棄して、「こうやって国民が言っているものですからー」っていう言い訳探しをしているに過ぎないのです。
 就任初日にして底が見えたというか……。
 もともとこのていどの政治家だったことを知ってたというか。

 底が浅い。遙か彼方沖合まで遠浅。水の透明度も世界一レベル。
 まあ……5年間、楽しめそうです。

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
ミラン クンデラ
集英社
1998/11