北ミサイル、北極星2型か新型の可能性も……ICBM関連するかどうかに注目(聯合ニュース・朝鮮語)
北朝鮮が今回発射した弾道ミサイルは、2月に打ち上げた北極星2型や改良型、あるいは先月続々試験発射に失敗した新型弾道ミサイルであることがあるという分析が出ている。(中略)

ミサイルの飛行距離が700劼脆行時間は約30分に達した点から見て、かなりの高さまで上がった可能性が大きい。

米国太平洋司令部は北朝鮮のミサイルの飛行分析を基に、米国本土を射程に置く大陸間弾道ミサイル( ICBM)ではないと判断した。 (中略)

アメリカの声( VOA)放送は先月27日、構成の防眩飛行場北側で北極星2型ミサイル発射に使われた移動式発射台( TEL)が人工衛星に捕捉されたと報道した。

これにより、北朝鮮の今回のミサイルが北極星2型や改良型であることができるという観測が出ている。
(引用ここまで)

 高度2000kmのいわゆる「ロフテッド軌道」を描いて700km飛翔した、かつ北極星の改良型であれば運搬車からの発射。
 このふたつの意味することは北朝鮮のどこからでも(中朝国境地域からでも)韓国のほぼ全域が攻撃対象になるということなのですが……。
 そして高高度から落ちてくるので弾体のTHAADでも迎撃が難しい。
 それが分かっているのかいないのか、そのあたりの報道が韓国ではまったく出ていません。
 まあ、スカッドがある時点で韓国はターゲットとされているので、大きな意味はないと言われればその通りなのですが。

 ついでにいえば30分飛翔したということで、理想的な軌道であればアメリカ本土に届くのではないかという疑問も出てきます。
 中距離弾道ミサイル(IRBM)とありますがICBMとしての運用もできるものではないのかと。

 IRBMであろうとそれ以上のものであろうと、どちらにしても国連安保理決議違反であることに変わりはないのですよね。
 とりあえず日米中からは非難のコメントが出ています。
 特に「アメリカから圧力を加えてくれと依頼されていた中国」がその国際会議である一帯一路の開催初日にミサイルぶっ放されたことから、気分をえらく害しているようです。
 いわば「おまえの圧力なんか効いてねえよ」って宣言しているようなもんですからね。
 思ったよりも効いていなかった、というより国内事情を優先したということになるのかな。

 そして挑発行動は止めないという宣言でもあるのでしょう。
 あとは気になるのは日本海に展開しているはずのカール・ビンソンの随伴艦や日本のイージス艦がどういう対応をしていたのか。
 探知のみで迎撃態勢をとらなかったのか等々、気になるところではあります。
 去年2月の弾道ミサイルをロストしていた世宗大王級はどうだったのか、なんてのも。

週刊ニューズウィーク日本版 「特集:コリア・リスク」〈2017年5月16日号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2017/5/9