「当選させてあげる」……2万人加入したロトサイト(Aチャンネル・朝鮮語)
814万分の1。雷を受ける確率より低い宝くじ当選確率です。
当選番号を予測してくれると言って加入費を受けていたインターネットサイトが大量摘発されました。
キム・ナムジュン記者が報道します。

簡単なPhotoshopの作業だけで宝くじの数字があっさりと変わります。 あるロト当選予測サイトで外れたロトをまるで当選した宝くじのように操作するのです。

[現場の音] 「ものすごく胸が高鳴ったんです。いまでも信じられません」

別のロト予測サイトに掲載されたある女性会員の当選レビュービデオ。震える声で当選の喜びを伝えるこの女性は知ってみるとメーカーが採用した声優でした。当選レビューも偽物でした。

ロト当選番号を予測するとして高価な加入費を得たロト当選予測サイト運営者が、大量に警察に捕まりました。
これらは特殊なプログラムで当選番号を予測すると広報していましたが、インターネット上で簡単に入手できる無料のロト番号ジェネレータを使用したものと明らかになりました。
当選番号を予測するという主張も科学的に不可能なことでした。

[キム・ジノ/ソウル科学総合大学教授] 「(ロトのように)ランダムに起こることを、統計的、数学的な人工知能ビッグデータ分析に当てられているということはありえません」

しかし、人生逆転の夢を見たメンバーは、偽の当選領収書と体験記にだまされて、より高い確率の当選番号をくれと言って加入費をより出すこともしました。
このように開設されたロト予測サイトは14カ所。3年間で2万人の会員になんと86億ウォンを受けてしました。
警察は、他の同様のサイトで捜査を拡大しています。
(引用ここまで)

 ……いや、すごいな。
 2万人がインチキロトサイトに加入して、3年間で8億円以上を荒稼ぎ。フォトショでちょちょいと直せば殺到してくると。

loto_photoshop

 まさにゴールドラッシュでスコップを売る人ですね。韓国ならではのサイトではないかと思いますわ。

 日本でも同様の詐欺はあるのですが、振込詐欺と同じ感じで少数の人間に「あなただけに教えますよ」という感じでやってますわな。小規模です。引っかかる人が少ないからでしょうね。

 そもそも宝くじというのは基本的に「自分が貧乏である」という認識がある人間がより多く購入するという傾向があるそうです。
 喫煙率上昇のエントリにも書きましたが、そういう状況に韓国社会がなりつつあるというのは間違いなさそうです。
 ちなみにこの辺の構造に関しては2010年ごろから同じことを書いていたりします(笑)。この場合はタレントになりたいという韓国人が多いという話でしたけどね。
 退職金を(当時はキャリーオーバーが青天井だった)ロトにつぎ込んで、当然のように外れて自殺したなんて事件もありましたっけ。

 それはそれとして、韓国の場合は別の傾向もあるのです。
 すなわち、「ロトの数字は操作されており、それを知っている人がいる」というように思い込んでいる人間が少なくないのですよ。
 そして、えらい人間はその数字を知らされていて財産をさらに増やしている、というような都市伝説的なものが存在するです。
 韓国のように上下が隔絶している社会ではこういった妄想が語られがちなのでしょう。
 で、このようにしてサイト開設者があほみたいな利益を生むことができるようになっている、というわけです。
 3年間で8億円って……。

 その他のパターンとしては大統領の地下資金を握っているとか、M資金があるのだとか、旧日本軍が残した金塊の所在を知っている等々があります。
 特に大統領の地下資金に関しては何度も何度も同じような詐欺が繰り返されているので、「あれ、これは前の事件かな?」って扱うのを躊躇することがあるほどです。
 「大統領の地下資金詐欺」で集めたお金を、「大統領の資金詐欺」に根こそぎやられるというコントのような事件もあったほどですわ……。
 そういう「どこかで誰かが絶対に裏金を回しているのだ」という確信があるからこそ、こういう詐欺が横行するのでしょうね。

だましの手口 知らないと損する心の法則 (PHP新書)
西田公昭
PHP研究所
2009/3/14