北朝鮮牽制の米空母交代へ、ロナルド・レーガン派遣(CNN)
「ロナルド・レーガン」に不具合、出港を延期(読売新聞)
米空母カール・ビンソン、引き続き西太平洋で北をけん制(朝鮮日報)
 同艦は定期整備を終え、出港に向けた準備を進めてきた。不具合について米海軍は「安全性に影響はない」としている。日本政府関係者によると、出港後は、日本海で警戒中とされる原子力空母「カール・ビンソン」と入れ替わるか、2隻態勢になる可能性もあるという。
(引用ここまで)
 原子力空母「カール・ビンソン」(CVN70)を中心とする米機動部隊が、今週中に東海(日本海)を離れるとしていた当初の計画を変更し、当分は東海など西太平洋地域にとどまり続ける予定でいることが15日までに分かった。北朝鮮が14日にアラスカを攻撃できる弾道ミサイルを発射したことから、北朝鮮に対する軍事的圧迫のレベルを引き続き維持する必要がある、という判断に伴うもの。

 韓国海軍の関係者は「韓国の大統領選挙が北朝鮮の挑発なく無事に済み、第7艦隊所属の空母『ロナルド・レーガン』(CVN76)が修理を終えて最近試運転に入ったため、両空母は直ちに交代するとみられていたが、北朝鮮のミサイル挑発で滞在期間がさらに伸びるようだ。現在も、カール・ビンソン機動部隊は韓国海軍と機動訓練を行っている」と語った。これに伴い韓国軍では、二つの空母打撃群が韓半島(朝鮮半島)周辺で同時に活動するという異例の状況が1カ月以上続くこともあり得る、という見方もなされている。(中略)

韓国海軍の関係者は「米軍の空母打撃群の動きは、海軍レベルではなく米国の国家安全保障会議(NSC)レベルで決定されている。西太平洋を担当するロナルド・レーガン機動部隊が復帰しても、カール・ビンソンの航路は局地的な観点からではなく国の戦略的な観点から決定される」と語った。米国のドナルド・トランプ大統領が強調してきた北朝鮮の脅威が一段と深刻化しているだけに、カール・ビンソン機動部隊を引き続き韓半島周辺にとどまらせると政府レベルで決定した可能性が高い、という意味だ。
(引用ここまで)
 最初、CNNの報道を見たときに「ああ、カール・ビンソンは遊軍としてロナルド・レーガンの代わりだったのか。交代だったらここ何ヶ月かの攻撃はないってことかな」と思っていたのですが。
 一昨日の北朝鮮による弾道ミサイル発射実験でまた状況が変わったということでしょう。

 空母単体ではなにかあった場合に対処しきれない。
 北朝鮮が空母打撃群に対してなにかできるとは思いませんが、故障することもあるでしょうし、艦載機が離着艦に失敗することもありえる。
 本格的に動くのであれば複数の空母があったほうがいい。
 というわけで複数の空母が並び立つようであれば、アメリカ軍は本気なのだという話を書きました。

 個人的な見立てでは今回のカール・ビンソン派遣はロナルド・レーガンのメンテ対策で、すんなりと交代だと思っていたのですが。
 ……並び立ってしまいましたね。
 青山繁晴氏が「年内にも〜」という話をしていることを扱ったエントリでも「ロナルド・レーガンのメンテ明けがひとつの山場」的なことを書きました。
 アメリカが機会を狙っているということに間違いはなさそうです。

レーガン いかにして「アメリカの偶像」となったか (中公新書)
村田晃嗣
中央公論新社
2011/11/25