「一帯一路」韓国代表団長「予定になかった習近平主席と会談」(中央日報)
韓経:「THAAD報復」解除の動き 中国人観光客の訪韓も再開?(中央日報)
習近平国家主席、韓国特使と面会した席で「中国も両国関係を重視」(中央日報)
「韓中関係、あってはならない挫折経験した」 王氏、韓国に障害物の除去を要求(中央日報)
習主席はこの日、韓国特使団と会い、文大統領の就任を祝いながら「文大統領が李海チャン元首相を中国特使として派遣し、韓中関係の重要な問題に対して疎通を図るようにしたことは、文大統領と新政府が韓中関係をそれだけ重視していることを示すものだ」としながら「韓国と同じく中国も中韓関係を重視している」と強調した。
(引用ここまで)
李特使はこの日、王毅中国外交部長と会談を行い、晩餐にも出席して両国の懸案について話し合った。王部長は会談冒頭で「昨年から中韓関係はあってはならない挫折を経験した。われわれが見たくなかったことだ」とし「韓国の新政府は当面の問題を直視し、中国側と疎通を通じて有効な措置を取ることにより、両国関係の障害物を取り除いてくれるようお願いしたい」と述べた。「あってはならない挫折」という言葉は韓国の高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備決定と、それにともなう韓中葛藤を示す表現で、公式外交席上での発言であることを勘案すれば非常に強い表現と言える。王部長は、取材陣が見守る中、公開発言する間は厳粛な表情で一貫した。
(引用ここまで)

 ふむ、これは面白い。
 ムン・ジェインからの特使は日米中露独(EU)に5人が派遣されています。
 その全員がこれといった手土産なし。アメリカに対してもTHAAD配備の確定とかやっていませんし、中国に対してTHAAD配備撤回を確約しているわけでもなし。
 日本に対しても同様でしたね。親書を運んできただけでした。手ぶらの特使に過ぎなかったのですよ。

 それでも、中国はムン・ジェインの大統領就任に前後して対韓関係を好転させてきた。
 一帯一路会議では韓国代表に対して、予定になかったはずの習近平自らが会談する。
 特使に会うのなら序列ナンバー2の首相でもいいのに、今回も習近平自ら出てくる。
 そしてTHAAD制裁を解除する動きが出てきている。
 あくまでも「保留」ですけどね。
 関連業界にとっては恵みの雨となるでしょう。済州島への旅行なんかも許可が出ているとのことです。

 そのあたりが中国の小賢しいところですね。
 つまり、完全に断ってしまうのであれば対策を考えなければいけない。
 でも、こうして小出しに許可を出したりするのであれば、業者はその利益を享受する。そして、それがなくなれば「なんでなくなったんだ!」という怒りは韓国の為政者に向かうことになるのです。
 これまではTHAAD配備を決めたパク・クネの怒りの矛先をムン・ジェインと向けさせるためのリセットでもあり、なおかつムン・ジェイン政権への飴であるわけです。
 「我々側につくのであれば、こんな利点があるのだよ」という。実際には利点でもなんでもないのですが、それを利点に見せるところに巧さがあるというべきか。

 この猶予のうちに解決しろよと王毅外相は発言しているのですが、それが理解できているかなーというところですね。
 せいぜい国会対策をして「民意」を中国に(アメリカに)見せつけないと。