文在寅大統領、自叙伝で李明博政権に敵意むき出し(朝鮮日報)
【社説】李明博政権の4大河川事業、7年で4回目の監査(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこれまで発行した自らの自叙伝や対談集などの中で、李明博(イ・ミョンバク)政権に対する感情をむき出しにしてきた。

 今回の大統領選挙が始まる前に出版した『大韓民国が問う』(2017)では「李明博政権の4大河川開発事業も美しい国土を完全にぶちこわした。最初から話にならない計画だった」と指摘した上で「22兆ウォン(現在のレートで約2兆2000億円)という巨額の国費を投入した国家事業が総体的手抜きだったとなれば、今からでも真相解明を行い責任を追及すべきだ」と主張した。前回2012年の第18代大統領選挙を前に発行された著書では「李明博政権発足により、参与政府(盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉政権)は国家権力を動員した非常に厳しい報復を受けざるを得なかった」「前政権に対して容赦なく加えられる報復の歴史は必ず終わらせなければならない」などとも訴えた。(中略)

文大統領は09年に盧元大統領が逝去した直後、当時の李明博政権と葬儀の手順をめぐって対立したことについて「政府の狭量な態度がわれわれを苦しめた」と指摘し、当時の政府の態度を批判している。
(引用ここまで・太字引用者)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、李明博(イ・ミョンバク)政権が行った4大河川開発事業に対する監査を改めて行うよう指示した。文大統領はせきの撤去や補強が適切だったかの判断も2018年までに結論を出したいとしている。(中略)

朴前大統領は検察を使って不正がなかったかしらみつぶしに調べたが、工事を行った企業を苦しめただけで特別な問題は発見されなかったのだ。今回行われる4回目の監査もその結果はある程度分かり切っている。李元大統領を敵視する文大統領が指示したため、監査院はその意向に沿った結果を発表するだろう。またその監査結果を受けて検察が再び動きだすかもしれない。

 官民合同の評価も朴前政権ですでに行われた。中立とされる民間の専門家92人で構成された委員会が1年かけて延べ240回にわたり現場で調査を行い、2014年12月に2500ページからなる報告書を提出した。その結論は「一部で副作用もあるが(洪水や干ばつへの備えという面では)一定の成果もあった」というものだ。これがいわば常識的な判断だろう。

 4大河川開発事業はその規模の大きさに比例して賛成あるいは反対のいずれの声も大きくなるだろう。いわば効果と弊害の双方があるのはある意味当然のことだ。ところが複数の左翼系メディアは弊害ばかりで効果など全くなかったかのように数年にわたり執拗(しつよう)に攻撃し、野党がこれに加勢してきたことで、4大河川開発事業は完全な「悪」だったとするレッテルが貼られてしまった。しかもこの事業で確保された水量を干ばつの際に使うため水を引く水路の工事にも彼らは反対している。彼らの言動を見ていると、風車を怪物と考えて突進したという小説「ドン・キホーテ」がふと思い出される。
(引用ここまで)

 私怨ですなー。
 ムン・ジェインはノ・ムヒョンとは弁護士時代に共同事務所を開設するなど、盟友と言ってもいい仲だったのです。
 ノ・ムヒョンが大統領になってからは大統領側近として。
 その死後は金大中とノ・ムヒョンの遺志を継ぐ者として政治家(国会議員)になったという人物です。
 幾度となく楽韓Webでも「ノ・ムヒョンの後継者」という言いかたをしていますね。

 ノ・ムヒョンが自殺した当時、「イ・ミョンバクの責任だ」という話がけっこう出ていました。ハンギョレなんかはその旗振り役でしたね。
 イ・ミョンバク政権が検察に捜査を命じなければあのようなことにはならなかったはずだ、と。
 すなわち、これは弔い合戦なのですよ。
 この4大河川事業をはじめとして、資源外交も同様に俎上に乗せられることでしょう。イ・ミョンバク政権のやったことはすべて監査することになるくらいの勢いになるでしょうね。
 4大河川事業の詳細と、それをどのように監査するのかという話はこちらのエントリをごらんください。

ムン・ジェイン「保守政権で行われた4大河川事業の不正調査に着手する! 不正蓄財があれば没収だ!!」

 大統領就任翌日に、政権の最優先課題として持ち出した話……ですよ。
 ちなみに引用の太字部分ですが「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」という韓国の一般常識に従って処理されることでしょう。
 そもそも、イ・ミョンバク政権は「前政権」ではありませんしね(笑)。
 報復の歴史を繰り返してもセーフなのでしょう。

サイコパス (文春新書)
中野信子
文藝春秋
2016/11/18