決裂状態の韓日漁業交渉 来月に再開=見通しは暗く(聯合ニュース)
排他的経済水域(EEZ)での漁獲割当量などを決める韓国と日本の漁業交渉の決裂状態が長期化する中、両国が来月、再交渉を行う見通しだ。ただ、日本は歩み寄る気配はなく、ぎくしゃくしている両国の外交問題も絡んでおり、妥結するかどうかは不透明だ。

 韓国当局によると、海洋水産部は来月に日本側と2017年漁期(17年7月1日〜18年6月30日)の漁獲割当量や操業条件などを議論するため、日程を調整している。政府関係者は「まだ具体的な日程は決まっていない」と伝えた。(中略)

 だが、昨年6月に行われた16年漁期(16年7月1日〜17年6月30日)交渉では双方の立場の隔たりが大きく、決裂に終わった。

 韓国側は延縄漁船の操業条件を緩和し、タチウオの漁獲割当量を2150トンから5000トンに増やすよう求めたが、日本側は韓国漁船の違法操業や資源減少などを理由に漁業が可能な延縄漁船の従来の206隻から73隻に減らす方針を示した。

 漁業協定が発効してから交渉が決裂したのは14年漁期に続き2回目だった。当時は半年遅れの15年1月に交渉が妥結していた。

 漁期が終わるまで交渉が妥結しないのは今回が初めてとなる。韓国政府は今年3月、日本に渡って実務協議を行ったが、成果を出せず戻ってきたという。

 日本側のEEZ内で漁獲されるタチウオが韓国全体の漁獲量に占める割合は約5%にすぎないが、同海域で操業する済州島の漁民らは少なくない被害を受けたとされる。

 両国が来月に交渉を行うとしても、見通しは明るくない。韓国のEEZへの漁業依存度が日本よりはるかに高く、交渉に不利なためだ。15年漁期(15年1月20日〜16年6月30日)の漁獲量は韓国は3万7000トンに達したが、日本は3927トンにすぎなかった。
(引用ここまで)

 記事の最後に書いてあるように、日韓の互いの国への依存度が違いすぎるのです。楽韓Webでも以前にも書いていますけどね。
 なので日本としては「そんなていどの漁獲量だったらいらんわ」って言える。
 一方で韓国ではけっこうな漁獲量があるので是非とも妥結したい。
 なのになぜか韓国では「漁業交渉中断のダメージは日本のほうが大きい」とか勝利宣言してましたっけね。
 そもそも「タチウオの全体漁獲量の5%に過ぎない」って、5%って数字として無視するには充分すぎるほどのものでしょう。
 日本側の漁場で獲れるタチウオは大型のものが多く、さらに韓国内では平年の半分ていどと不漁も続いていて平年に比べて20%以上価格が高騰しているとのこと。
 済州島の漁民への金融支援法案まで出されている状況だそうですよ。

漁業協定の遅れ被害漁民出漁経費支援法案発議(聯合ニュース・朝鮮語)
「最長期間決裂「韓日漁業協定来月再交渉... 成功は不透明(聯合ニュース・朝鮮語)

 日本へのダメージが大きいらしいですね(笑)。

 ま、日韓漁業交渉ではそれ以外にも「GPSを取り外させろ」とか「自由に違法操業させろ」とか「検問が厳しい」とか「日本の捜査権を韓国に譲渡しろ」とか言いたい放題を続けてきたのですよ。
 その他、網を残したりなんだりの問題もあって、すっかり日本側の漁民からは嫌われているというのが現状。
 それに加えて外交状況がこうですから、日本のEEZ内での操業なんて認める理由がないのです。
 さらにいえば去年の交渉で「通年の中断という前例」ができたのですよ。官僚が行うものですから、前例主義になるのは当然でして。
 まあ、今年もまったくゼロか、相当に漁獲量を抑えられるかってところでしょうかね。
 こういう交渉中にも「日帝支配期がなんちゃら」だの出てくることが恒例だったようですが、もうそれは通用しない時代になったということでしょう。

 他にも「日本ではほとんど食べないのだからヌタウナギを獲らせろ」なんて話も出たことがあります。そういう問題じゃないんだっていう話なのですが。
 それに日本のEEZはいつ北朝鮮のミサイルが飛んでくるか分からなくて危険ですからね(笑)。

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2017/3/21