【時視各角】ある知韓派日本外交官の背信(中央日報)
1日、日本で『韓国人に生まれなくてよかった』という嫌韓書籍を出した武藤正敏元駐韓国大使。彼はかつて日本の代表的な知韓派外交官に挙げられた。武藤元大使が韓国人を一概に罵る本を出したと聞いて当惑したのもそのためだった。韓国内での言動を振り返ると、日本人全員が罵っても最後までこの国をかばう人物がまさに武藤氏だった。 (中略)

このような期待に応じるように武藤氏は完ぺきな韓国語を駆使し、韓国の人たちともうまく交流した。2011年の東日本大震災当時、韓国から寄付が殺到すると「これほど韓国人の情を感じたことがなかった」と述べて頭を下げた。大使を退任する際、「韓国と40年近く縁を結んできたことを幸せに思う。両国間のさらに深い相互理解のために力をつくしたい」と述べたのが武藤氏だった。

しかしこういう言葉が色あせるように武藤氏は韓国と韓国人に泥を塗った。この本を読んでみるとあきれる。5つの章で構成された本は嫌韓ムードで満たされている。第1章の「最悪の大統領 文在寅とは何者か」をはじめ、「執拗な『反日の嵐』が吹き荒れる」「国家も国民も孤立していく韓国」「こんな過酷な社会では生きていけない」と続いた後、「宥和がさらなる金正恩の暴挙を招く」という第5章で終わる。この本に出てくるように彼が文大統領に会ったのはわずか1回だ。それでも武藤氏は「最悪の大統領」と断定する。文大統領がどうなるかは韓国人もよく分からないというのに。 (中略)

もちろん外交官であっても過去の駐在国の特定懸案に対して建設的な批判はできる。しかし第2の故郷ともいえる国とその国民をひとまとめにして侮辱するのは外交官としてはあり得ないことだ。

今回の件で武藤氏は外務省内の同僚、特にコリアンスクールの後輩に良くないことをした。韓国人は韓国語を話す日本の外交官に会う場合はできるだけもてなそうとした。他の日本人より韓国の歴史と立場を深く理解するだろうと信じたからだ。しかし武藤氏の背信後、韓国語を流ちょうに話す日本の外交官に会えば、以前のように好意を持って接することができるだろうか。 (中略)

日本の知性に問いたい。誰よりも韓国をかばうべき元大使が背後から刃物で刺す行動をはばからなければ、どのように日本人を信じて事を進めることができるのかと。
(引用ここまで)

 ざっくりと当該の本を紀伊國屋で立ち読みしたのですが。買うのは週末配信予定のKindle版にするつもりなので。
 嫌韓本っていうのはちょっと違うかなぁ……と思った次第。
 じゃあ、「実は韓国に対する深い愛に溢れている」かというとそれは違うと断言できますけどね。

 元駐韓大使であるだけのことはあって、どれも基本的には事実に立脚しているのです。
 「ムン・ジェインが最悪の大統領」になるっていうのも、「日本人にとって」という視点ですし。
 その評価をするのに会ったことがあるかどうかは大きな意味を持たないと思うのですよ。
 大統領選挙中の公約や、これまでの志向性がどうであったかを見て、未来がどのようなものになるかを考えているのですから。
 会ったことがなければ未来を予想できないというのであれば、韓国人だって予想できない人間が大半ですよね。

 一番刺激的なのはタイトルですが、これだって要するに「私が韓国人だったらあれほどの受験地獄、就職地獄をくぐり抜けられる気がしない。日本でやってきたようなキャリアを韓国で同じようにできたとは思わない。韓国人に生まれなくてよかった」というものなのですから。
 これにしても褒めているとは言いがたいですけどね。

 「駐韓大使はもっとも韓国をかばうべき存在」という時点でもう勘違いしているし、「背後から刺す行動」をしてもいない。むしろ堂々と真正面から刺している(笑)。
 個人的にはこの「韓国をかばうべき存在」がツボに入りましたけどね。
 「駐韓大使」というものはすべからくウリにならなければいけない。すなわち、一度韓国に来たのであれば韓国に理解を示し、韓国を好きになるべきだという韓国人の認識が垣間見えていて非常に面白いです。

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2017/06/01