【取材日記】同じ失敗繰り返す韓国の再生可能エネルギープロジェクト(中央日報)
済州道(チェジュド)の慕瑟浦(モスルポ)港から定期旅客船に乗り加波島(カパド)の船着き場に降りると水色の共用電気自動車が目に入った。船着き場の端に丁寧に駐車されていた。

加波島の広報動画やドキュメンタリーを見ると、こうした車が美しい浜辺を走る場面が必ず出てくる。0.83平方キロメートルと小さな加波島に4台の電気自動車と各所に充電所があるという説明も付け加える。

だが2日間に島のどこにも電気自動車が動いている姿を見ることができなかった。もちろん加波島はちょっとした距離なら歩いて行けるほど程小さい島で車の使用頻度が低い。だが加波島の住民たちは荷物を運んだり作業をする時には古いディーゼル車やバイクを利用していた。自転車レンタル店は観光客ばかりだった。風と太陽で住民が使う電力の大部分を生産し、電気自動車と自転車の天国というイメージとは乖離が大きかった。

「エネルギー自立島」の加波島のディーゼル発電依存度が高いという報道が6月12日に出ると、すぐにさまざまな地域の読者から電子メールで情報が寄せられた。全国各地で「形ばかりの」再生可能エネルギーの事業がそれだけ多いという話だろう。

このうち相当部分はエネルギー関連公企業や地方自治体がしっかりとした調査もせずに強行した結果だ。「首長の任期が終わる前に」「新再生可能エネルギー関連の国家予算が別の所に回される前に」急いで進めてでき生まれる特有の「一件主義」の副作用だ。
(引用ここまで)

 まあ、いつものこと。
 済州島をはじめとした韓国の島嶼部ではは「エコアイランド構想」というものを実施しているのですね。再生可能エネルギーだけで島内のエネルギーをすべてまかなおうという計画です。
 風力発電や太陽光発電で島内の消費エネルギーをすべてまかない、発電所を置いたり、長い送電線で送電のロスを出したりしないようにするための政策です。

 で、その実態としてはどうか。
 風力発電は済州島でも鬱陵島でも動かなくなって放置。
 統営煙台島では太陽電池が動かなくなって放置。

 ついでに電気自動車も大きく取りいれて公害のない島にしようなんていう構想もありました。
 済州島と周囲の小島では「2030年までにカーボンフリーの島になる」とかいう構想もあって、大々的に教養の電気自動車が導入されていたのですね。
 そのために済州島には急速充電装置が韓国で最も多く配備されているというような状態なのです。

 でも、その済州島周囲でまったく共用電気自動車は使われていない。
 というか、済州島は自前の車がないと立ちゆかない島なのですよね。バスもろくにないし、電車もない。
 エネルギー云々をいうのであれば、電車の活用をもっと考えてもいいと思うのですが。

 理念ばっかり先走って、「世界に冠たる○○大国になる!」とかけ声ばかり。
 もちろん、そういった事柄は日本でも他の国でもあるのでしょうが、韓国では特に目立つのですよね。
 なんとしてでも世界一になりたい、世界一になって世界の認識が韓国の優秀さにふさわしいものになるべきだという考えが常にあるのです。
 でも、実際に行われるのは○○を導入しました→無用の長物でしたというパターン。
 今回もそのパターンにしっかりとハマっている、というオチでした。

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SBクリエイティブ
2010/8/16