外相任命に踏み切った文大統領 野党との協力強調=外交部改革も言及(聯合ニュース)
野党「強く反発」予想青瓦台、ガンギョンファ任命背景は?(JTBC)
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、野党の反対を押し切って外交部長官に康京和(カン・ギョンファ)氏を任命したことについて、「宣戦布告だとか強行だとか、大統領と野党間の戦争が勃発したように言うのは穏当ではない」と述べた。文大統領が与野党の協力を掲げながら任命に踏み切ったとして反発する野党に対し、批判した上で、今後も野党との協力に努力する姿勢を強調したかたちだ。

 また、外交部の改革にも言及し、「過度に外交官試験中心で閉鎖的構造になっている」と指摘。さらに「4大国中心の外交を脱却し、外交の多元化が必要」として、欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国、アフリカなどに多元化する考えを示した。
(引用ここまで)
 ムン・ジェインが追放すると宣言していた「5大不正」である偽装編入、兵役逃れ、脱税、不動産投機、論文盗作のうち、最低でも偽装編入脱税について問題があり、さらには論文盗作、不動産登記に関しても疑惑があるというフォーカードが揃っている(ついでにいえば女性なので兵役忌避はできない)「最悪の候補者」でもあり、世論調査でも「ふさわしくない」という声が比較的多かったのですが、初志貫徹ということで強行任命。

 先日の「財閥絶対殺すマン」であるキム・サンジョはあくまでも公取委員長であって長官(大臣相当)ではなかったので、長官としてははじめての強行任命。
 金大中政権時代の2000年からいまの「大統領が指名→国会で聴聞会による承認→任命」という制度は続いているのですが、この流れを無視した強行任命はキム・サンジョがはじめて。
 そしてカン・ギョンファが2例目で長官(大臣)としては初。
 もはや、こうして強行任命を繰り返すしかないのでしょうね。

 おそらく女性部長官候補の本格派プロ市民も強行任命になることでしょう。
 すでに国会の承認が必要な憲法裁判所長は聴聞会報告書採択が流れています。
 国土交通部長官でも女性長官が指名されているのですが、こちらも同様に採択自体をしない状況になっています。
 ……もはや全部を強行任命する以外に手はないでしょう。
 国会からの承認が必要な憲法裁判所長については当分、空席にしたままってことなんでしょうね……。

 で、いまだに下の記事における韓国人のコメントでは「日本が恐れるカン・ギョンファこそが正しい選択なのだ」っていう声がかなりあります。
 強行任命を支持している輩は本当に心の底から「対日外交最終兵器」であると信じている模様。謎。
 いまの日本にとっては対日強硬派で、かつ慰安婦合意を再交渉してこようとしてくるほうが助かるのですけどね。
 硬軟取り混ぜて対応してくるほうがよっぽど困るのだけども……。

週刊ニューズウィーク日本版 「特集:韓国外交の暗雲」〈2017年5月23日号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2017/5/16