“韓国初”のアメリカ大使館前合法集会、平和的に終了(ハンギョレ)
米大使館が韓国政府に正式抗議、THAAD反対デモで(朝鮮日報)
 ソウルの都心でTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に反対する大規模集会と行進が24日開かれた。市民はソウル光化門(クァンファムン)のアメリカ大使館周辺を行進の隊列で取り囲む「人間の鎖」行事を行い、警察も柔軟な対応で市民の遵法デモを保障した。 (中略)

 この日の集会は、アメリカ大使館を人間の鎖で取り囲む行事が初めて合法的に行われ、関心を集めた。これまでアメリカ大使館前での集会は、警察が韓国国内にある大使館から半径100メートル以内での集会を禁止できるよう定めた集会及び示威に関する法律(集示法)11条4項を根拠に通常禁止してきた。しかし、昨年12月市民団体(平和と統一を開く人々)がソウル鍾路警察署を相手に提起したアメリカ大使館前での集会禁止通告処分取り消し訴訟で、裁判所が市民団体の手を挙げ、今回も裁判所が警察の集会禁止通告を取り消しさせたことでアメリカ大使館前での集会が合法的に開かれることになった。ソウル行政裁判所は23日「集示法11条4項は、外交機関の機能や安寧を侵害する憂慮がないと認められる時には許されると例外規定を設けている」として、THAAD韓国配備阻止全国行動が出した執行停止申請を一部受け入れた。
(引用ここまで)
 全国民主労働組合総連盟(民労総)など数十の団体が加盟する「THAAD韓国配備阻止全国行動」は24日、ソウル中心部で大規模集会を開き、駐韓米国大使館を取り囲んでデモを行った。参加者らは19分間にわたりデモを続けた。

 米国大使館は、韓国政府が大使館周囲でのデモを許容したことについて、外交公館の保護義務を定めたウィーン条約に照らしても問題があるとの内容の文書を韓国外交部(省に相当)に送ったという。
(引用ここまで)

 韓国が「国民情緒法」によって法令を無視して行動することはよく知られています。
 その象徴として光化門広場の占拠が挙げられると思うのですが。
 遺族会がハンガーストライキをはじめてからこっち、セウォル号遺族会とその支援者がテントを張って光化門広場を占拠し続けています。法的根拠ゼロで。
 なぜかソウル市長はそれを認めてしまっているという状況。ソウル市庁広場からは右派のテントは撤去しているのですが。

 「これは特別な事柄だから法律を破ってもいいのだ」というような言いかたをよくします。
 でも、それをやってしまうと「これも特別」「あれも特別」「アレが特別と認められるのであれば、なんでこっちは特別じゃないんだ」となってしまう。というかすでになっている。
 今回は「日本大使館に対してはデモが認められているのに、なぜアメリカに対しては認められないのだ」ということになって、裁判所も反米政権に気を遣ってデモを認めてしまった。
 もちろん、大使館の安寧を保つように定められたウィーン条約に反していますが、そんなこたお構いなし。
 このデモの翌日は6・25、ユギオ。朝鮮戦争の開戦日です。

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 画像はニューヨークの自由の女神があるリバティアイランドに向かうフェリー乗り場のすぐ横にある朝鮮戦争の記念碑。参戦国の戦死者が記されています。
 アメリカ軍は韓国軍の6万人に次ぐ4万人という戦死者・行方不明者を出しています。
 これほどの犠牲を払って守った国から、自国軍を守るための防衛兵器を撤去しろと大使館前でデモをされる。
 不条理だと感じてもおかしくないと思いますけどね。

朝鮮戦争(上) 血流の山河 (講談社文庫)
芝豪
講談社
2014/12/12