【社説】文在寅政権はいつまで「ちゃぶ台返し」を続けるのか(朝鮮日報)
3年間の損失2兆ウォンでもストをするという韓国GM労組(中央日報)

水西高速鉄道(SRT)の運営会社である株式会社SRを韓国鉄道公社(KORAIL)に統合する方向で検討が行われていることが分かった。韓国国土交通部(省に相当)が明らかにした。これまで5年以上にわたる検討と激しい議論の末に、昨年12月から導入された鉄道業界の競争体制をわずか6カ月で白紙化し、再びKORAILの独占体制に戻すというのだ。これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領が鉄道労組の求めに応じ、大統領選挙の公約として掲げていたものだ。 (中略)

また昨年は鉄道労組が2カ月にわたりストを行い、国民に多大な不便を強いた。鉄道労組がKORAILとSRの統合を求める背景には、SRという別会社があればストを行ってもSRから必要な人材が派遣され、ストの効果が薄れてしまうからだ。このような放漫な体制を改革し、経営を合理化するために競争が導入されたはずだが、それを覆すのは一体誰のためなのだろうか。
(引用ここまで)
全国金属労働組合が30日に社会的総ストを予告した状況で金属労組韓国GM支部も同日中央労働委員会に争議調停を申請する。中央労働委員会は労組の申請に対し行政指導命令や調停中止命令を下せるが、このうち調停中止命令を下せば労組は合法的にストライキをする権利を得る。昨年822件の争議調停で中央労働委員会は1.7%(14件)だけ行政指導命令を下した。労組が争議調停申請をすればストにつながる確率が非常に大きいという意味だ。

問題は昨年韓国GMが6314億ウォンの当期純損失を記録した点だ。韓国の自動車メーカー5社のうち唯一の赤字企業だ。この3年間の韓国GMの営業赤字は1兆9718億ウォンに達する。だが韓国GM労組は基本給を15万4883ウォン引き上げ、11項目の手当てを新設・引き上げを要求している。さらに成果給支給案も含まれている。全組合員に通常賃金(平均424万7221ウォン)の5倍を払えという内容だ。

金属労組現代自動車支部は団体協約で「雇用保障」を要求する。現代自動車労組は「第4次産業革命で工場の自動車システムが拡散してエンジンが必要ない電気自動車時代が開かれれば労働者が20%減る」とし、雇用が減っても雇用を書面で保障せよとの立場だ。また、現代自動車は労組との意見差で8カ月分の仕事量に達する市内バス2000台余りの注文を受けても増産できずにいる。 (中略)

このように自動車業界の要求水準が高まった状況は新政権発足と関係があるという分析も出ている。チョ・ドングン教授は「新政権発足過程で労働界が権利があるかのように行動している」と指摘した。

実際に金属労組起亜自動車支部のキム・ソンラク支部長は11日の労使賃金交渉の顔合わせの席で、「新大統領が雇用、財閥改革、非正規職について話している。会社も解決の意志を見せるべき」と促した。現代自動車支部のパク・ユギ支部長も4度目の交渉の場で新政権発足を取り上げ、「労政・労使関係がどのように変わるのか見守りたい」と話した。

韓国GM支部は2017年賃金交渉要求案の下段に「文在寅政権は多くの国民の支持で発足したが(社会大改革という)国民の熱望は残っている。そうでないならば闘争の対象になるほかない」と警告した。
(引用ここまで)

 まあ、こうなることは目に見えていたというか。
 ムン・ジェインは完全なる勝利者であり、絶対の正義の体現者。それを支持していた民主労総は正義の実践者とでもいえますかね。
 勝ったのだからこうなるに決まっていたのですよ。 
 特に手のつけやすい公社系は蚕食されて当然。

 まだ財閥に対してはなにが行われるかは不明ですが、左派の王道からいえば規制強化に向かっていくことは間違いないでしょう。で、財閥をがんじがらめにしたはずが中小も一緒にからめ捕られて市場全体が縮小していく未来しか見えません。
 まずは不動産投機加熱を抑えるために、ソウルでの完成前の転売禁止(分譲権の売買禁止)が明日からはじまるそうです。
 韓国でもマンションは実際の入居のだいぶ前に分譲がはじまって、その分譲権の売買がされることで入居前に分譲価格の1.5倍になるとかしていたのですが、それを防ごうという政策ですね。
 不動産についてはまた明日あたりちょっと書く予定。

 記事中に「ヒュンダイ自動車は市内バス2000台あまりの注文を受けたが、増産できずにいる」とありますが、ヒュンダイ自動車の韓国における工場は製造する車種が決まっているのです。
 いや、企業がわざわざ工場で車種を特化させているとかではなく。
 労使協定で作る車種が決められていて、売れているからとか大量受注したからというような理由で増産ができないのです。
 ……いや、ホントの話。
 日本で観光バスの需要がとんでもない状況になっていてヒュンダイからも納入があるほどなのですが、その受注すらろくに増やせないのですよ。
 その背景はライン固定であり、労使協定だったと。
 同一車種を作るのであれば、ライン工は最低限の努力しか必要としないで済みますからね。

 こんな輩が年収1億ウォンクラスで、その職は子供等に世襲できるように制定され正規職を売買しワールドカップが見たいから休みをくれ、ただし給料はもらう……みたいなことをやり続けている。
 そして、今後最低でも5年、おそらくは13年に渡ってこいつらが「最大の勝利者」として跋扈するのですよ。
 楽しみじゃありませんか? 社会実験的な意味で。