なぜIMFは韓国政府に根掘り葉掘り質問するのか(朝鮮日報)
「公務員を増やすために追加補正予算を編成したというけれど、なぜそんなことをするのですか」

 国際通貨基金(IMF)の実務担当者が先月末、韓国の企画財政部(省に相当)を訪れ、公務員増員に向けた追加補正予算、公共機関の成果年俸制廃止、最低賃金引き上げという3項目について、集中的に質問したということです。 (中略)

 IMFとムーディーズが根掘り葉掘り質問した理由について、韓国政府関係者は「先進国の多くとは政策基調が反対方向なので、その背景が気になったようだ」と話していました。先進国は成果を協調する年俸システムを強化し、肥大化した公共部門を縮小する傾向を見せています。最低賃金引き上げも副作用が指摘されています。しかし、文在寅(ムン・ジェイン)政権は成果年俸制の拡大を白紙化したり、公務員の数を増やしたりしているので、それが奇妙に見えたという状況です。急激な最低賃金引き上げも検討すべき問題だと判断したようです。企画財政部は頭を抱えているようです。石橋をたたいていて日が暮れてもいけないが、石橋をたたかずに渡るのも危険だからです。
(引用ここまで)

 IMFはそうやって根掘り葉掘りするのが仕事なのですが。
 韓国に対しては信頼がない、からでしょうね。
 そもそも1997年にIMF管理下に置かれたのは、韓国政府が最後の最後まで「外貨準備高は潤沢です!」って言い続けて対応しなかったからなのです。
 あれがなければ韓国社会はどうなっていたかなぁ……と夢想することがあるのですが、少なくともいまほどの格差社会にはならなかったような気がします。
 アメリカンドリームの存在しないアメリカ=韓国、みたいな社会にはならなかっただろうなぁ……と。
 韓国社会は多大な格差を作るような社会構造になっているので、ていどの差だろという気もしますけどね。

 それはさておき。
 小さな政府を志向する世界大半の趨勢とは韓国政府が真逆の方向に向かおうとしています。
 急激な賃金上昇を確約し、公務員雇用を異常に増やし非正規雇用はみーんな正規雇用へと転換させるという夢のような経済政策を連発しているムン・ジェイン政権ですが。
 まあ、そんな政策をやっているのにも関わらず構造改革もなければ、財源増強もなし。
 あ、財源はチェ・スンシル関連予算停止と防衛産業不正防止で賄えるのでしたっけ? まあ、IMFはそんな戯れ言を信じていないというのも確かなところ。
 そりゃまあ、こんな政策やってりゃ「え、こいつらなにやってんの?」って話になるのはIMFだけじゃないでしょうよ。うちのような一介のブロガーですらそう思いますわ(笑)。
 「世界10位圏の経済大国」とやらの自覚をしっかり持ってほしいのですが……ムン・ジェインだもんなぁ……。

1997年―世界を変えた金融危機
竹森俊平
朝日新聞出版
2007/10/30