来年の最低賃金「750円」 引き上げ額過去最高=韓国(聨合ニュース)
零細企業支援に3千億円 最低賃金引き上げで=韓国政府(聨合ニュース)
韓国の2018年度(1〜12月)の最低賃金が時給7530ウォン(現在のレートで約750円)と、今年(6470ウォン)に比べ16.4%引き上げられる。引き上げ幅は過去最大の1060ウォン。労使と政府推薦者でつくる最低賃金委員会が15日の全体会議で議決した。

 労働者側は最終の修正案で7530ウォン、使用者側は7300ウォンを提示し、投票により労働側の案が通った。当初の案は労働者側が1万ウォン、使用者側は6625ウォンを提示していた。

 来年の最低賃金の時給を月給に換算すると157万3770ウォンとなる。これにより来年賃金が上がる労働者は約463万人と推定される。
(引用ここまで)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後初の経済関係閣僚会議が16日、金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相兼企画財政部長官の主宰で開かれ、最低賃金引き上げによる小規模事業者や零細企業の負担を緩和するための支援策を策定した。過去5年間の最低賃金の年平均引き上げ率(7.4%)を上回る分に相当する額を支援する。費用は3兆ウォン(約3000億円)前後と推計され、来年の予算案に反映させる方針だ。(中略)

 支援対象は従業員30人未満の事業所のうち、負担能力を考慮して選定する。クレジットカードの手数料率が優遇される零細・中小加盟店の範囲拡大や、賃貸料・保証金の引き上げ率上限を下げるなどの支援を行う。

 政府は関係部署によるタスクフォース(特別チーム)を発足させ、支援対象や金額、支援方法を具体化する。
(引用ここまで)

 2018年の最低賃金を16.4%伸ばして7530ウォンにしてきました。
 これは3年後の2020年に最低賃金を10000ウォンにするというムン・ジェイン政権の公約実現に向けて本気で取り組んでいる、ということなのでしょうかね。
 その一方で小規模自営業をメインとした事業者に計3000億円規模の支援策。
 でも3年間、最低賃金を同じように伸ばすのであれば、2019年の支援金は6000億円必要ですし、2020年には9000億円必要になる。
 まあ、同額支援ではなく減少させるにしてもその半額くらいは必要になるのが実際でしょう。

 2017年の韓国の国家予算は400兆ウォン。3兆ウォンはその0.75%にあたる額。この膨大な金額を支援に廻すんですって。
 その他、年金増額と子供手当で6兆ウォン。さらに81万人の公務員増員、自主国防のための国防予算は対GDP比で2.4%水準から3.0%水準に増額予定
 ……きっとものすごい勢いで韓国は経済成長を遂げて、政府の税収がいきなり数倍になったりするんでしょうね。
 いやぁ、うらやましいことです。

ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書)
原田泰
中央公論新社
2015/2/25