【社説】韓国公共機関改革が「積弊」呼ばわりされる世の中(朝鮮日報)
 韓国の2大労働組合とされる韓国労働組合総連盟(韓国労総)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)は18日、韓国鉄道公社(KORAIL)やKORAIL流通の社長など、「積弊機関長10人」のリストを公表し、彼らに自らその地位を退くよう求めた。両労組によると、今回やり玉に挙げられた経営トップらは前政権による天下り人事で今の地位に就き、成果年俸制の導入を進めたから「積弊」だというのだ。実際に10人が辞任すべき理由のうち中8人は、「公共機関に成果年俸制の導入を進めた」ということだった。

 成果年俸制は公共機関における非効率と放漫経営を見直すため、前政権が推進した目玉政策の一つだった。熱心に働く職員もあまり働かない職員も同じ給与やボーナスを受け取る今の賃金体系を見直し、国民のためより良いサービスを実行した職員にインセンティブを与えるというものだ。(中略)また公務員労組や教員団体なども成果給の廃止を主張している。

 問題は労働組合の利己的な態度に政府が同調している点にある。大統領選挙期間中、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は公務員労組の発足式で成果年俸制の廃止を約束し、就任後は直ちにこれを実行に移した。公共機関に競争原理を導入し、国民の負担を減らしてサービスの質を改善することが「積弊」と批判される世の中になってしまったのだ。

 今の政府は、労働組合が主張する政策を本当に実行するケースが増えている。大統領府主席も労働組合の反対を受け辞任に追い込まれた。そのため鉄道分野における競争体制の導入に反対する労働組合の要求も、今の政府に受け入れられる可能性が高い。今回、労働組合は自らの意に沿わない機関長トップのリストを公表する席で「辞任を命じる」と高らかに宣言したが、名指しされた10人の社長らはおそらく辞任に追い込まれるだろう。(中略)貴族労働組合は今や「自分たちの天下」とも言わんばかりに今日も声を荒らげている。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインを選挙で勝たせるということは、そういうことでしょうに。
 どこよりもムン・ジェインを支援して、ろうそくデモを主催したのは我々だと民主労総と韓国労総は主張し、ムン・ジェインもその主張を受け入れる。
 そして労組が「さてはおまえ、積弊勢力だな?」と認定すればそれで終了。
 フランス革命における「反革命勢力」と同様にギロチンにかけられてさらし首になるのですよ。

 そもそも、ろうそくデモ自体にギロチンが持ちこまれていましたしね。
 こういうことになるのは目に見えていました。
 労組は「我々こそが正義、我々だけが正義である」と叫び、それに反抗する勢力はすべて「積弊勢力」として高く吊すのです。
 パク・クネを吊し、チェ・スンシルを吊し、その一族も同様に吊す。
 ついで成果収入制を持ちこんだ輩はすべて吊し、財閥首脳も高く吊す。
 2020年に1万ウォンに達するであろう最低賃金を払わない店主あたりまで吊されるようになるのかな。

 今回の「積弊勢力10人衆」として認定されたのは、韓国石油公社社長、韓国ガス公社社長、韓国東西発電社社長、コレイル(韓国鉄道公社)社長、コレイル流通社長、ソウル大病院院長、韓国報勲福祉医療公団理事長、韓国労働研究院院長、韓国水産資源管理公団理事長、法律救助公団理事長の10人。

 民主労総と韓国労総が作った「公共部門労働組合共同対策委員会」からは「成果年俸制廃棄など新政府の政策実行を拒否している機関長も1次リストに含まれていた」「公共部門での積弊勢力が一掃されるまで積極的に闘争する」とのコメントが出ております。
 地上の理想郷が韓国に出現しそうですよ。

ソヴェト=ロシアにおける赤色テロル(1918~23)―レーニン時代の弾圧システム
セルゲイ・ペトローヴィッチ・メリグーノフ
社会評論社
2010/5/1