韓国政府、北のICBM発射兆候を知りながらも「THAAD環境評価」発表(中央日報)
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は30日、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日の北のミサイル発射について、慈江道舞坪里(ムピョンリ)で発射があるという報告を2日前の26日に受けた」とし「(文大統領は)発射が差し迫っているという事実も鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長から事前に報告を受けた」と伝えた。また「北のミサイル発射後にあった韓米間の一連の対応措置は、ミサイル発射の事実を知らなければ準備できない内容」とし「国防部を含む韓国政府は北の挑発の動きを24時間綿密に注視していることを明確にしておきたい」と述べた。

28日午後11時41分に行われた北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星14」の2回目の試験発射を事前に認知していたということだ。その結果、文大統領は緊急国家安全保障会議(NSC)全体会議で「THAADの残余発射台配備をはじめ、韓米連合防衛強化および信頼性ある抑止力確保案を準備するべき」と指示できたということだ。事前に「北の追加挑発があれば米軍基地に保管されたTHAAD発射台4基を直ちに配備する」というカードもすでに準備中だったと解釈できる。

問題は、こうした状況の中、国防部が28日午前、星州(ソンジュ)ゴルフ場のTHAAD配備予定地全体(70万平方メートル)に対して一般環境影響評価を実施すると発表した点だ。一般環境影響評価には10−15カ月の時間がかかるだけに、政府の発表はTHAADの年内配備が事実上なくなったと受け止められた。

すなわち「THAAD早期配備」カードを取り出す準備をしながらも、「年内配備不可」を意味する一般環境影響評価の立場を公言したということだ。このためTHAADに対する政府の立場をわずか15時間半で覆す格好となった。
(引用ここまで)

 元々、朝鮮戦争の「戦勝記念日」である27日頃に発射するのではないかという話がありましたね。
 当日は技術的な問題があったかなにかで順延されたのだけども、28日の深夜に発射することになったと。 

 このミサイル発射について韓国大統領府は「26日の国家安全保障会議開催時点でその情報を知っていた」と発表。
 にも関わらず、28日には「THAADの環境アセスメントに1年以上かける」と発表していたのですね。
 で、28日の深夜に発射があって、それに激怒したムン・ジェインはTHAADの追加配備を宣言。
 わずか15時間で前言撤回せざるを得なかった。

 ミサイル発射実験があるであろう、と認識した上で環境アセスメント云々を言っていたのであれば、国民に対する裏切りではないのか、という話。
 それ以前に政治家としてその姿勢はどうなのっていう。グダグダのヨレヨレ。
 そもそもICBMの発射があるのではないかというタイミング直前でTHAADへの環境アセスメントを発表するという時点で政治的センスがないことを明白にしてしまっているのですよ。

 27日に発射がなかったから、見切り発車で宣言してしまったとしても発言、行動共に軽すぎる。
 ……戦略もなにもなしに、ただ単に言いたいことを言ってきただけなんじゃ……という疑惑がむくむくと湧いてきているのですが。
 最初に「THAAD追加配備!」って言い出した時点でそんな感じもあったのですが、この経緯詳細を見るとなおのこととそう思えてきました。

 自分の中で──
 「いや、国家元首だよ?」
 「なに言ってんの、アレはノ・ムヒョンの後継者だよ?」
 という話が戦っているのですが。
 成分が強いのは明らかに「ノ・ムヒョンの後継者」だよなぁ……。なにも考えていないっぽい。
 以前に書いた「鳩山政権が5年間続く」というのは卓見であったわけだ。