「会話は終わり」……米国で「北朝鮮レジームチェンジ」浮上(TV朝鮮・朝鮮語)
[アンカー] 米国は一ヶ月前まで北朝鮮の政権交代、いわゆるレジームチェンジは望んでいないとしていました。しかし、北朝鮮がニューヨークまで届くICBMを発射しようとして情勢は変化しています。「対話の時間は終わった」との宣言と共にレジームチェンジの話が各所で出てきています。北朝鮮が越えてはならないライン、戻ってくることができないライン、レッドラインを越えたと判断したのです。

ユンヘウン記者です。

[レポート] 「なんの成果もない安保理会議はもう開催を求めない。会話のための時間は終わった」

北朝鮮ICBM発射について、米国国連代表部が出した短い声明です。北朝鮮の核牽制に消極的な中国がいるために安保理制裁は効果がないとの宣言です。中国をより強く圧迫したのです。

マイク・ペンス/米副大統領「北朝鮮が核を放棄し、国際社会の一員になるように、中国が持つ特別な影響力を行使するよう促します」

米国がいわゆる「レジームチェンジ」、すなわちキム・ジョンウン追放作業に入るのではないかという観測も出てきます。

米国の外交大物であるヘンリー・キッシンジャー元国務長官はティソン長官に「北朝鮮政権の崩壊後について中国と議論するのが、北朝鮮の核の解決に役立つだろう」とアドバイスし、ウォールストリートジャーナルも現地時間30日の社説で「米国は北朝鮮の政権交代を目指し、新たな戦略を立てなければならない」と指摘しました。

実際にマイク・ポンペオ米CIA局長は最近、北朝鮮「レジームチェンジ」の可能性に言及しました。

マイク・ポンペオ/米国CIA局長「米国政府の観点から重要なことは、核開発能力と核開発の意図がある人物を離すことです」

軍事行動の可能性も提起されます。米軍は北朝鮮のICBM発射後の30日にサード迎撃実験を成功させた後、「北朝鮮に致命的であり、圧倒的な力で対応する準備ができている」と強調しました。
(引用ここまで)

 ここ2週間くらいで一気に「北朝鮮は政権交代させざるを得ない、それが唯一の解決策だ」という論調が出はじめてきました。
 記事中にあるマイク・ポンペオCIA長官による政権交代云々の話はこちら。

CIA chief signals desire for regime change in North Korea(CNN)

 これはおそらく7月4日のICBM発射試験を受けての論調変化。21日配信の記事です。
 これまでは「政権交代を求めない」とか「南北統一を求めない」というのがアメリカの提唱する解決策でした。
 核開発を終わらせるのであれば……という前提ではありましたが。
 アメリカ政府の姿勢が前傾してきた、という感じですかね。

 さて、いくつかのマスコミから「ICBM打ち上げはアメリカのレッドラインではなかった!」って話も出ていますが、これな微妙なところ。
 実際にアメリカがどこにレッドラインを設定していたか、しているのかは不明ですが。
 北朝鮮がレッドラインを踏み越えたからといって、即日空爆が行われるというわけでもないでしょう。
 核実験だったら即日の可能性もないではない気もしますけどね。

 中国に与えた100日の猶予はまったく作用せず、むしろその期間中にICBM発射試験されてしまうという逆効果。
 もはや取ることのできる政策は非常に限られてきた……と見ざるを得ませんが。