「北爆」準備は着々と進む(日経ビジネスオンライン)

 楽韓Webでは久々になる鈴置氏の「早読み 深読み 朝鮮半島」の紹介。
 鈴置氏の視点からも戦争の準備はすでに終了していて、あとはいつかという状況に見えているというところですかね。
 ふたつ、これまで楽韓Webでは取り上げていなかった部分があったのでピックアップしましょう。

 戦争準備と言えば、7月11日には在韓米軍の主力である陸軍第8軍の司令部の移転が終わっています。ソウルから、その南方80キロの平沢(ピョンテク)に移りました。

 これに伴い、各地に分散して駐屯していた米軍部隊も平沢に集結、ソウルよりも北に残るのは砲兵1個旅団だけになりました。もちろん在韓米軍の家族も一緒に平沢に移り住みます。

 これらの大移動は予定されていたことですが、北朝鮮の長距離砲や多連装ロケット砲の射程圏内から、多くの米軍兵士と家族が脱したことを意味します。米国は戦争を始めやすくなりました。

 なお「最近、横田基地に大量のバラックが建てられた。朝鮮有事の際、韓国から退避した米軍関係者を収容するためだろう」と語る日本の専門家もいます。
(引用ここまで)

 横田基地に〜という部分に関しては確認しようがないのでなんともいえませんが、ピョンテクへの移転について。
 7月のピョンテク移転についてはかなり以前から予定されていたことで、あまり注目していなかったのですが。
 どちらかというと、移転元の議政府(地名)がお別れのイベントをしようとしてコンサートを開催しようとしたのですが、反米左派組織に脅迫されて叩き潰された……ということが印象に残っているくらいです。

米第2師団コンサートを妨害した左派団体、またも反米扇動か(東亞日報)

 この議政府はソウル北部の街で、ノ・ムヒョンを大統領にさせた米軍の装甲車による女子中学生轢死事故があった場所ですね。先のコンサート開催がこの事故の時期に近いということを理由にした脅迫メールが相次いで主催者や出演者に届いたそうです。
 地図を見ても国境から近い場所です。



 で、在韓米軍が集結移転したピョンテク基地がこちら。



 なるほどなぁ……。
 先日あったトランプ大統領の「数千人の死者が出るとしてもアメリカでではなく、朝鮮半島で起きることだ」という発言はここにもつながっているのかもしれませんね。thousandsは「多数」かもしれませんが。

 もうひとつはアメリカ政府による北朝鮮観光旅行の禁止。
 これは7月の終わり頃に施行された措置で、新たな人間の盾となる犠牲者が生まれることを防いでいると。
 ピョンテクへの移転、および北朝鮮渡航の禁止の両方が7月に行われたことは偶然ではない、ということですね。

 ちなみに日本の共謀罪、安保関連法も対北朝鮮を見据えてとのことですが、これは当然のことなのでとりあえずピックアップなし。
 6月には大規模な避難訓練も行われています。中国に与えた100日の猶予期間は先月中頃に終わりました。  実際に開戦するかどうかはさておき、準備は充分にできた。

 トランプ大統領の口からも「戦争」という単語が漏れるようになってきており、かつティラーソン国務長官からも北朝鮮に対して最後通牒ともいうべき「対話してもいい、ただし核廃棄を行うのであれば」=「核廃棄以外で対話はしない」という宣言が行われた。
 いわばハルノートが提示された状況ですね。
 なお、ハルノート提示から10日ちょっとで日米開戦は行われました。