「サムスンのイ・ゴンヒ会長、健康状態は良好」(ハンギョレ)
 3年前に倒れたサムスン電子のイ・ゴンヒ会長の健康が良好であると知らされた。イ会長は2014年4月、心筋梗塞で倒れ、3年余りにわたり病院で治療を受けている。1日、サムスングループの事情に精通した核心関係者は「イ・ゴンヒ会長の健康状態は、コミュニケーションが難しいことを除けばとても良好だ。元気な状態だ」と明らかにした。また「ベッドに横たわっているだけでなく、看病人の助けを得て車椅子に座り、病室の廊下を行き来してもいる」と付け加えた。息子のイ・ジェヨン副会長が今年2月贈賄容疑で拘束された後、イ会長の健康状態が外部に知らされたのは今回が初めてだ。

 イ・ゴンヒ会長の病状は、2014年に彼が突然倒れた以降、グループ未来戦略室を通じて「徐々に快方に向かっている」など状態が伝えられもした。その後、サムスングループの未来戦略室が主要社長団会議後に行っていたブリーフィングを2015年下半期に廃止し、イ会長の健康に関する情報も途絶えていた。
(引用ここまで)

 「健康状態が良好」であれば、それはそれでよいんじゃないでしょうかね。
 以前から車いすに乗っている……乗せられているという話題は出ていましたし。
 コミュニケーションはできないけども、1日2回の経営報告は受けたりしてましたしね
 意識はないけども、パク・クネの作った青年雇用ファンドに200億ウォンも寄付をしていたりもしました。
 さて。
 肝心なのは、なぜこの時期に「イ・ゴンヒ会長は元気だ」なんて話題が出てきたのかということですが。
 ちなみにイ・ゴンヒの生死は韓国においては株式市場を揺らすほどの大ニュースとなります。

 サムスン電子副会長であるイ・ジェヨンは権力継承を急いで第一毛織とサムスン物産の合併を急いだということになっています。
 直接の逮捕原因はその合併を急ぐために、パク・クネおよびチェ・スンシルに対して賄賂を使い、大株主である国民年金に「合併賛成」のコメントを出させたということです。
 会長であるイ・ゴンヒが心筋梗塞で倒れ、明日をも知れない状況になっている。
 その権力をイ・ジェヨンに集中させるためにサムスン電子株を多数持っているサムスン物産と、イ・ジェヨンが大株主であった第一毛織の合併が必要であり、かつ急ぐ必要があった。
 さもないと相続税が6兆ウォンにも及び、それを支払うためには手持ちの株式をすべて売っても間に合わないという状況に追いこまれているから、焦っていたのだ……というストーリーです。

 さて、この裁判は昨日結審し、今月末にも判決が予定されています。
 ここで「実はイ・ゴンヒはまだまだ元気だ」という情報がリークされれば、「明日をも知れないイ・ゴンヒからの相続を恐れていた」というストーリーが成立しなくなるのですね。
 おそらくは判決に影響を及ぼそうとしてリークされた情報ではないかと。
 でもまぁ、現状のムン・ジェイン政権下で最大の悪とされている財閥の長が無罪というようなことにでもなれば、またぞろ裁判官は糾弾され、ヘタしたら自宅前でろうそくデモすら起こされかねないような状況です。
 イ・ジェヨンの最初の逮捕状請求を棄却した裁判官には「息子がサムスン電子に就職しているそうだ」なんて噂まで立てられました。この裁判官には息子なんていなかったにも関わらず。
 この状況に抵抗できるような裁判官は韓国には存在しないでしょうねぇ……。