韓経:「数千億ウォン台の粉飾決算」 検察が捜査へ…韓国航空宇宙株16.5%下落(中央日報)
韓国航空宇宙の軍需産業不正疑惑を捜査中の検察は、韓国航空宇宙が2013年から部品原価を高めるなど最大数千億ウォン規模の粉飾決算をした疑いがあるとみて調べているとこの日、発表した。検察は韓国航空宇宙が回収できない資金まで会計帳簿に正常な収益として含めたと主張した。

2013年にイラクに24機の国産戦闘機FA−50を輸出し、空軍基地の建設などまで一括受注する内容で約3兆ウォン(約2940億円)の契約を締結したが、資金をすべて回収できなかったというのが検察の主張だ。また高等訓練機T−50系列航空機、機動ヘリコプター「スリオン」など主力製品の部品費用を水増しし、利益を過大計上したとみている。

韓国航空宇宙と同社の監査人の三逸会計法人は粉飾決算ではないと反論した。韓国航空宇宙の関係者は「1999年の設立以降、航空産業の特性に合わせて同じ基準で会計処理をしてきた」とし「中途金が入ってこなくても工程の進行率に基いて売上高を認識したことについて検察が誤解している」と述べた。
(引用ここまで)

 うむ、微妙。
 韓国航空宇宙産業 ── KAIはいま防衛産業不正の象徴として取り扱われています。
 いわく、部品価格を高く設定してその差額をパク・クネ政権に賄賂を送っていた……ということになっているのですよ。
 つまり、パク・クネ政権に近かったが故にムン・ジェイン政権によって過剰に叩かれているという可能性を棄てきれないのです。
 まあ、防衛産業なんてどの国でも政権に近いのは当然のようなもんですけどね。ロビー活動が激しい分野ですからね。
 まだ逮捕には至っていませんが、すでにCEOは辞任しています。

 で、今回はその捜査の途上で粉飾決算の疑いが出てきて、捜査されている……と。
 韓国の上場企業でそのあたりを叩かれてほこりの出ない企業なんてないでしょうからね。
 ちなみにムン・ジェインが叫んでいる「自主国防路線」にKAIは必要なパーツなので、そのマウンティングでもあるのかなぁ……と思われます。
 あっちではなく、こっちを向けというような感じですかね。

 ついでにいうとフィリピン軍に販売したF/A-50は基地で爆弾を誤爆して2人死亡、11人負傷の事故を起こしています。
 原因が判明するまで飛行禁止処分中。
 7月にあったこのニュースが、なぜか韓国では伝わっていないのですよね。

Philippines Grounds FA-50 Fighter Jets After ‘Friendly Fire’ Incident That Killed Two, Injured 11(DEFFENCE WORLD.net)

 ま、とりあえずこんなこともありましたよということでKAIの動向を書いたついでにメモ代わりに。

会計士は見た! (文春e-book)
前川修満
文藝春秋
2015/11/20