【社説】最高裁判決をののしる韓国与党の厚顔無恥 (朝鮮日報)
 違法な政治資金を受け取ったとして懲役2年の有罪判決を受け、昨日出所した韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相について、与党「共に民主党」が党としての論評の中で「李明博(イ・ミョンバク)政権による政治報復から始まった捜査で、裁判も間違っていた。この事実はすでに天下に示された」などと主張した。同党の秋美愛(チュ・ミエ)代表も「朴槿恵(パク・クンヘ)政権では司法も政権の意向に従った」として裁判所に批判の矛先を向けた。秋代表は前日にも「韓元首相に対する起訴も裁判も間違っていた。司法改革の必要性を改めて示す裁判だった」などと発言している。

 韓氏の事件をめぐるこの裁判は特別な争点もなく、単に建設会社の経営者から3回にわたり総額9億ウォン(現在のレートで約8700万円、以下同じ)を受け取った容疑だけだった。(中略)

 政権と検察が政治的な目的で捜査を行うケースは確かにある。この事件で韓氏は自分たちがその標的になったと主張しており、検察はこれを否定している。しかしたとえ韓氏が標的になったとしても、現金を受け取った事実については反省するのが大物政治家として取るべき態度ではないのか。

 韓氏に対する判決が大法院(最高裁判所)で確定した2015年8月、当時「新政治民主連合(共に民主党の前身)」の代表を務めていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「司法だけは正義と人権を守るとりでになることを期待していたが、その期待が裏切られた。裁判所まで政治に加担している事実は懸念せざるを得ない」とコメントした。韓氏に対する判決は5年1カ月にわたる審議と3回の裁判で激しく争われた末に確定した。その過程で韓氏の偽証も明らかになったが、これに対して韓氏側は「裁判所が政治化した」という言い訳に終始した。現金も自分たちが受け取るのは問題ないが、他人は受け取ってはならないのだろう。現政権の関係者による「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」(同じことをしても自分に対しては甘く、他人に対しては厳しく非難するという意味)の態度はもはや際限もなく、普通の人間なら聞いてあきれるほどだ。

 裁判で不利な判決が出れば司法を脅迫する人間たちが今政権を握っている。司法の独立を危うくし、裁判の権威を否定する発言が権力者の口から公然と語られる現状も懸念せざるを得ない。最近は与党と同じ考え方を持つ若い裁判所長が大法院長の候補に指名されるなど、司法の大々的な刷新も目前に控えており、これに伴い現政権の任期中に大法官がほぼ交代する予定もあるようだ。このような状況で与党関係者が裁判に口を挟めば、これは裁判官らに「言うことを聞け」と脅迫しているようにしか聞こえない。
(引用ここまで)

 一応、建前上は韓国でも三権分立が確立されているのですが。
 まあ、実態はそうではないというのはいくつもの事例がありますね。
 産経新聞元ソウル支局長の加藤氏への判決言い渡しだけでもそれは充分に理解できると思います。

 こういった判決に対しての圧力で、萎縮させて自分たちの手足としていいように使おうというのが本音でしょう。
 この圧力が鞭とすれば、大法院長を地裁の所長から抜擢したのは飴ですかね。

文在寅大統領 大法院長候補に金命洙氏指名( KBS WORLD RADIO)
大法院の裁判官である大法官の経験のない人が大法院長の候補に指名されるのは、1961年以来56年ぶりです。
また、来月任期を終えて退任するいまの大法院長より司法研修院の13期後輩で、年齢は11歳下と、新しい政権の法曹界の破格の人事の延長線上にあるとみられています。
(引用ここまで)

 我々に従うのであれば高位につけてやるぞ。
 年金も退官後のヤメ弁として多額の顧問料も思いのまま。
 従わなければろうそくの炎で焼かれるのだって感じですかね。

 司法による行政への差し止めがなくなれば、韓国国内でムン・ジェイン政権がやるべきことは支持率を高止まりさせることだけ。
 圧倒的に行政による横暴が通りやすくなるのです。
 この判決への文句はその第一歩であるように感じます。

 まあ、懲役2年の判決で、仮釈放なしのままきっちり2年間の懲役期間を全うさせているところ自体が政治的な臭いにまみれてますけどね。