THAAD:配備に国民の理解を求める文大統領「現状では最善」(朝鮮日報)
THAAD:反対派、またも道路を封鎖して違法検問(朝鮮日報)

米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の発射台4基が今月7日に慶尚北道星州郡に追加で配備されたことと関連し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日に国民向けメッセージを発表した。文大統領はメッセージの中でまず「現在の状況で韓国政府が取ることのできる最善の措置と判断した」と述べた。韓国大統領府はこの日午後の時点で「大統領はTHAADに関する立場を発表するか決まっていない」としていたが、その後文大統領自らメッセージの発表を決めたようだ。

文大統領の支持者の間からは「キャンドルを裏切った」「国会でTHAAD配備について批准するとの約束を破った」などの声も出ているが、文大統領はこれについてどう説明するか頭を痛めていたようだ。
(引用ここまで・太字引用者)
 反対勢力は、最初にTHAADが配備された今年4月末に検問所を設置し始めた。パラソルやテーブルを並べて車の通行をコントロールした。表示がない警察の車両も検問した。警察は2カ月以上もこの検問を傍観していたが、「無気力な公権力」という非難が浴びせられるや、7月7日から人員およそ10人を検問所周辺に配置し、THAAD反対派が車両の通行を妨げないように措置した。

 警察は今月6日夜から7日早朝にかけて8000人を投入し、現地を占拠していたTHAAD反対派およそ500人を強制排除。THAADのランチャーなどを積んだ在韓米軍の車両を通過させた。この過程で違法検問所も解体された。ところが警察が検問所を撤去してからわずか一日で、反対派は別の検問所を作った。 (中略)

違法検問所が再び運営されている影響で、副食を運ぶ韓国軍の車両やTHAAD関連装備を動かすための油は、当分はヘリコプターで運ばなければならない見込みだ。韓国国防部(省に相当)の関係者は「THAADのランチャー4基が追加配備されたことで、搬入すべき油も多くなった。ヘリでの空輸には限界があるので、陸路での輸送がどうしても必要」と語った。
(引用ここまで)
今月3日に行われた北朝鮮の6回目の核実験後、星州の一般住民たちの雰囲気は少しずつ変わってきているという。THAAD反対団体は5日午後、約300人が参加する集会を開く予定だったが、実際に集まったのは約30人だった。住民の中には「北朝鮮が核実験をして国に危機が迫っているのだから、反対デモはもうやめるべき時期に来たのではないか」「電磁波が大きな影響を与えることはないと分かったのに、何が何でも反対する必要があるだろうか」などと言う人々が増えたという。これは、以前にはなかったことだ。地元住民が中心になっている「THAAD配備撤回星州闘争委員会」がTHAAD反対団体の集まりから脱退するこという出来事もあった。(中略)

THAADに対して極度に否定的だった現政権がTHAAD配備を決めた理由は何だろうか。それは選択の余地がないということだ。日本のTHAAD(原文ママ)には沈黙しながら、韓国のTHAAD配備に対しては攻撃してくる中国は、報復の程度をさらに強めることだろう。しかし、ここで下手をすれば主権を奪われる。
(引用ここまで)

 7日に追加分のTHAADミサイルのランチャーが4基搬入されて、フル装備での稼働ができるようになったそうです。
 「パク・クネ政権の決めた悪事のひとつ」という背景を持っているので、ムン・ジェインも4基の追加配備があるとは聞いていなかっただの当初の合意ではランチャーは1基だけのはずだっただの、いちゃもんをつけまくって配備を遅らせに遅らせていたのですが、北朝鮮からの軍事的圧力を恐れる世論には勝てなかったってところですかね。
 けっきょくのところ、ポピュリストですから。

 で、追加配備の際に違法検問をしていた反対派を排除して、地上搬入を実現したのだと。
 それを見たときは「おお、これで発電機燃料も運べるようになるのかな」と思っていたのですが、反対派は即座に新たな違法検問所を作って対応したそうです。
 まあ、そういった件であればお手の物といったところでしょう。
 光化門広場にもまるで許可を得たかのように10戸ほどのプレハブが立ってますが、あれ全部が違法建築なんですよね……。

 もっとも地元民は「電磁波はほとんど影響せず」という判定が出てからこっち、反対運動から離脱している状態とのこと。
 「違法活動はもういやだ」ということで反対派の行動に加わっていないとも。
 実際にXバンドレーダーが稼働しても事前に煽られていたように死人が出るわけでもなく、電磁波を浴びたマクワウリが毒性を持って殺人マクワウリになるわけでもなく、世論調査でも配備賛成派が多数となっている。
 であれば、日常に戻りたいというのが普通の感覚というものです。
 生活のための反対をしているような輩は違うのでしょうけどね。

 で、最後の記事の最後の一文はあれですね。朝鮮日報のていどをよく現しているというか。
 THAAD配備について「事実・現実をなによりも優先して配備に理解を求めろ」って社説をよく書いていたのですが。
 まあ、いい感じのオチになったのでよしとしましょう。
 (原文ママ)とあるのは日本語版スタッフの判断でしょうね。