【コラム】カネと権力を持つ者が正義すらも唱えるとは(朝鮮日報)
 ある出版社の代表と大げんかをしたことがある。その人物は1990年代初めの学生運動出身で、韓国現代史を「不義の権力がのさばった歴史」と規定した。韓国社会の二極化と財閥の横暴を批判して熱弁を振るい、本紙をはじめとするメディアを、清算すべき「敵」と見なした。世の中が変わったら正義の審判を受けるべき対象だというように、怒りの言葉をぶちまけた。彼と言い争ったのは、単に意見が違うからではなかった。真理を独占しているかのように語る彼の態度に我慢ならなかった。彼は、単行本の出版社としては指折り数えられるほどの規模の会社を営む、能力ある出版人だ。数百億ウォン(現在のレートで100億ウォン=約9億8000万円、以下同じ)の資産をつくり、自家用車としてベンツに乗っている。

 取材源と会って、当惑させられることがしばしばある。韓国社会で良い教育を受け、能力を発揮し、金を稼ぎ、地位も得た人の中に、韓国社会を覆すべき「革命」の対象のように見なしている人がいる。自分は道徳的に正しく、正義に基盤を置いていると考えている。社会問題を、全て「不義の勢力のせい」にする。ところが、その人々が暮らしているのはソウルの特定地域にある数十億ウォン(10億ウォン=約9800万円)台の家で、乗っている車は高級外車だった。

 最近公開された公職者の財産規模を見て、またも当惑を感じた。韓国大統領府(青瓦台)の張夏成(チャン・ハソン)政策室長が公開した財産は93億1962万ウォン(約9億1378万円)だ。チョ・グク民政首席は49億8981万ウォン(約4億8925万円)と申告した。平凡な月給取りの社会人が、一文たりとも使わず生涯貯金しても持てない財産だ。1日に憲法裁判官候補を辞退したイ・ユジョン氏は1年間で12億ウォン(約1億1800万円)の収益を上げ、株式だけでも財産規模は15億ウォン(約1億4700万円)を超えるという。相続あるいは能力と幸運によって金を稼いだ事実そのものを非難しようというのではない。財産の形成過程が正当なら、公職者であっても巨額の金を持っていることは問題ではない。しかし、韓国社会で並々ならぬ恩恵を受け、金を稼いだ人が、韓国社会の問題は既得権勢力のせいであって、自分には正義があるかのように考えるのは首肯し難い。

 高麗大学教授の張夏成政策室長は、公職に就く前、2冊の著書を通して社会正義を説いた。『韓国資本主義』では、財閥中心の不公正な経済構造を指摘し、正義ある公正な所有と分配を主張した。『なぜ怒るべきか』では、高所得層の上位10%が所得全体の半分近くを占めている中で、持たざる青年が「怒る」ことを求めた。ソウル大学教授のチョ・グク民政首席もまた、新聞のコラムや著述を通して、不義な世の中を常に糾弾してきた。イ・ユジョン氏は、社会的弱者や女性の人権を支持する「進歩的人物」だという。このように正義感ある人々の財産が、韓国社会の上位1%に当たる24億ウォン(約2億3500万円)をはるかに上回っているという事実を、今回初めて知った。(中略)

カネも名誉も権力も持っている人間が、正義すら持っているように振る舞うとあっては、なにも持たず日々の糧を得て生きているわれら庶民が、ひたすら哀れになるばかりだ。
(引用ここまで)

 これまでさんざん書いてきたことですが、韓国ですでに大学教授なり国会議員なりの地位に就いている人物が、これまでの韓国の構造の中で稼いできていないわけがないのです。
 「これまでの韓国を悪くしてきた積弊勢力を駆逐する」だのなんだの言ってきていますが、ムン・ジェインをはじめとする共に民主党だってていどの差こそあれども積弊勢力そのものだって話なのです。

 「5大不正をひとつでも犯してきた人物は登用しない」と言っていたはずのムン・ジェインが、不正の数が4つだろうとフルハウスだろうと長官指名を国会を無視して強行してきたことがその象徴といえるでしょうね。
 そもそも韓国の上位層にいる人物が、ムン・ジェインのいうところの5大不正=偽装編入、兵役逃れ、脱税、不動産投機、論文盗作をやっていないわけがない。

 どいつもこいつも同じように不動産投機に手を出して、子供がいれば有利な高校のある場所へ偽装編入。男性であれば兵役逃れも当然。
 カン・ギョンファは女性ですから兵役逃れはできませんが、その他の4つに関しては疑いが濃厚。それでも慰安婦らが支持したこともあって強行任命
 財閥絶対殺すマンとして公正取引委員長に指名されたキム・サンジョも同様でしたね。
 そもそも内閣の長である首相からして偽装転入をしていたっていうオチ。
 これまで「5大不正について完全にクリーン」である長官は果たしていたのかというレベル。

 そんな輩が「我々こそが正義である」という叫び、旧政権を糾弾してなぜか世論もそれを支持するという意味不明な事態が現在の韓国なのです。
 この矛盾をムン・ジェイン個人の支持率でごまかしている状況ですが、それがどこまで持つのか。
 次に「積弊勢力である」とされるのは共に民主党であってもなんの不思議もないのですが。