韓米同盟の一軸である韓米通貨スワップ(イーデイリー・朝鮮語)
10年ぶりである。米国の通貨政策が引き締めに方向を定めた。米国の中央銀行は、基準金利を上げ仕入れた債権も売り出した。世界中に解かれたお金が米国に戻っている。これまで、新興市場国は、低金利の海外借入に慣れていた。外国人の資金が急に戻ってしまうかもしれない事態に超緊張である。国際通貨基金(IMF)も新興国に向かって資金流出警告音を高めている。

「私たちにそのようなことは起きないだろう」などと無視すれば消えるリスクではない。まさかと思っている間に、予告なしに押し寄せるのが津波だ。防御壁(グローバル金融安全網)が頑丈か点検しなければならない理由だ。外貨準備高、国際通貨基金(IMF)の融資、アジア地域内の金融安全網、外国為替部門マクロ健全性規制、中央銀行間通貨スワップなどが危機に対して立ち向かうことのできる防御である。外貨準備高(3838億ドル)は、不動の第1線安全弁である。それでもあまりに外貨を積めば他の国が誤解する。外貨準備高の増加を金融安定防御を補強する努力とは見てくれない。韓国銀行が外国為替市場に人為的に介入した(ドル買い入れ/ウォン売り)の結果として疑う。経常収支黒字のためにもたらされたウォン高を防ぐためと言って韓銀が為替市場に介入したのではないかという見方である。米国財務省の為替報告書が提出される常連である理由だ。 (中略)

中央銀行間の通貨スワップがよりよい代替手段であることができる。ウォンを対価として相手国通貨を使うことができるという契約である。一種のマイナスローン通帳である。韓国は5つの国と1222億ドルの通貨スワップ契約を結んだ。560億ドル規模の中国とのスワップが最も大きい。10月10日に契約満期だ。再延長するかどうかを置いて、金融市場での疑問が高い。THAAD配置から前後して、中国が見せた圧力行動である。再延長されても不安が残る。外交葛藤が生じたときに契約を振るの雰囲気が演出されれば困り果てるのは韓国である。慰安婦少女像の設置を口実に交渉を全面中断した日本が例だ。セーフティネットと固く信じていた通貨スワップ契約が危機触発のきっかけになることがありえる。相互信頼がない場合だ。

6月28日に訪米中だったムン・ジェイン大統領のチャンジホ戦闘記念碑演説に米国朝野が感動した。両国間の信頼のもとである韓米同盟の核心価値を力説した。1953年の韓米同盟が順調に結ばれたわけではない。別の必要性を感じていた米国を粘り強く説得した結果だ。通貨スワップ契約も同じだ。私たちが望んで米国が快く受け入れるのではない。難しくても執拗に説得しなければならない。韓国銀行のみ任せることではない。外交・安保ラインも取り組まなければならない。

2008年6月頃外貨準備高は2600億ドルであった。その年の9月に世界的な危機が発生すると、わずか数ヶ月で2000億ドルまで減少した。市場は削減率に驚愕した。ある瞬間から2000億ドルが心理的マジノ線になった。2000億ドルを目前にして触ることのできない状況になった。市場が安定を取り戻したきっかけは、2008年10月の米韓通貨スワップ(300億ドル)を締結したことである。300億ドルのマイナス通帳が外貨準備高2000億ドルを上回る安全弁であることを示した。中国との通貨スワップ契約継続が不安に見える今は米韓通話スワップの正当性を主張する機会だ。韓米同盟を経済面で強固にすることが重要軸こそが米韓通貨スワップである。この価値を米国に強調しなければならない。
(引用ここまで)

 おや、中韓通貨スワップ協定がたとえ延長されても、本当に困ったときに実行できないのではないかと見る人物が韓国にもいましたね。
 楽韓Webで「結んでおいて、かつ本当に必要になったら使わせないなんて手も中国は使いかねない」なんてことをちらと書きましたが。
 実際にホットラインをつないでおいたのに、北朝鮮が核実験をしたときには中国側が出ようとしないなんてこともあったのですから。そうすることが必要なときには信義なんて軽く打ち棄てるのが中国、中国人というものです。

 そもそも通貨スワップ協定は純粋に政治の産物なのですよね。政治マター、というヤツです。
 韓国ではいまだに「政経分離の原則ガー」と叫び続けているのですが。
 そんなバカな話はない。
 民主主義国家であれば国民の意向を無視してまで税金を使ったフォローはできないというのが常識。
 政治にはそれを覆す力はありますが、それこそ外交関係が上手くいけばこそそういうこともできる。
 現状の日韓関係はすでに詰みなのですよ。一丁目一番地の慰安婦合意を覆そうとしている相手にそんなことができるわけがない。

 この記事でもそんな話が書かれていますが。
 中韓通貨スワップ協定は再締結できたとしても信頼できない。
 日韓通貨スワップ協定は政治的に無理。
 じゃあ、残りは米韓通貨スワップ協定である、というような方向性になっているのですが。
 FTAであれだけもめている米韓関係でなんで通貨スワップ協定が結べると思うのかな。
 不思議でしょうがないですけどね。
 いまだに「血盟」意識があるとでも思ってるのかなぁ……。

 まあ、なんでも米韓通貨スワップ協定が結ばれると、日本の鼻がぺしゃんこになるらしいので?
 是非ともその方向性でがんばってみてくださいな。

通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円 (中公新書)
小林正宏 / 中林伸一
中央公論新社
2010/7/25