平昌五輪、参加辞退の示唆相次ぐ 欧州3か国、北情勢緊迫で(AFP)
 北朝鮮の核開発をめぐる安全保障上の懸念が高まっていることを受け、フランスに続いてオーストリアとドイツが22日、韓国で来年2月に開催される平昌冬季五輪への参加を辞退する可能性を示唆した。

 国際オリンピック委員会(IOC)が懸念を抑えようと尽力する中、冬季五輪の強国オーストリアは、安全上の懸念が深まった場合、平昌大会への参加を中止する用意があると言明。

 同国オリンピック委員会のカール・シュトース(Karl Stoss)会長は「状況が悪化し、自国選手団の安全が保障されなくなった場合、われわれは韓国には行かない」と語った。

 フランスのローラ・フレセル(Laura Flessel)スポーツ相は21日、「状況が悪化し、安全が確保できなければ、フランス選手団はここにとどまる」と述べていた。

 一方、オーストリアと同じく冬季競技の強国であるドイツは、より控えめな立場を表明。独内務省は、AFP傘下の独スポーツ通信社SIDの取材に対し、安全性に関する問題や同国選手団の大会不参加の可能性については政府、同国オリンピック委員会、そして治安当局が「適切な時期」に検討すると述べた。
(引用ここまで)

 オーストリア、ドイツにとってはフランスが言い出してくれて助かったって感じですかね。
 渡りに船というか、乗るしかねえこのビッグウェーブに!というか。
 北朝鮮を巡る話題が東アジアの片隅+アメリカでの小さな騒動扱いから、世界にとっての脅威であるという認識になってからまだまだ日が浅いのですが、それでも世界がようやく北朝鮮の危険性を理解しはじめてきた……といったところでしょう。
 その北朝鮮が平昌冬季オリンピックに参加しない、と聞けばその危険性は連想できるもの。
 フランスが声を上げたとほぼ同時にドイツ、オーストリアが追随したのも不思議ではないでしょう。

 これまでも「法的にはいまだに戦時下」ではありました。
 これまでも北朝鮮による危険性は韓国においてありました。
 韓国と北朝鮮の間で小規模な衝突は常にあったわけですからね。

 それでも以前のキム・ジョンイル政権下では国家指導者が実兄を外国の空港で毒殺し、義理の叔父を処刑し、毎月のようにミサイル発射や核実験を繰り返すような国ではなかったわけですよ。
 ちなみに時期的に混同しがちなのですが、ヨンピョンド砲撃(2010年11月)も天安艦撃沈(2010年3月)もキム・ジョンイル政権下。ジョンウンの後継者決定は2009年頃だったので、これらの衝突とも関連性はあるかもしれませんけどね。
 まあ、それは余談。

 そして、韓国の大統領は世界がその危険な国に制裁を与えようとしている状況であるにも関わらず、「人道的支援」を申し出てしまう。
 そんな国にお金をかけて育成してきたスポーツエリートである選手たちを向かわせたいのかと。
 そういった判断を問われているわけですよ。世界の人々は。
 可能性は極大ではないにしても、それが現実になったときのリスクが大きすぎる。
 辞退の示唆が相次いだのは開催国である韓国はリスクマネージメントをきっちりと行え、という圧力であるということですね。
 もっといえば「北朝鮮から人質、人間の盾としてチーム派遣をさせろ」ということなのですが。

 ムン・ジェイン政権は南北統一チーム結成一部競技共催も呼びかけてみたものの、北朝鮮からはまったくなしの礫でした。
 この政権になにか北朝鮮に対して働きかける力はないような気がしますがね。