「死の白鳥」B-1B威力は?... 「独自出撃」の背景に注目(KBS・朝鮮語)
<アンカーコメント> B-1Bランサーは、その威力も威力だが緊急時にグアムから最も早く朝鮮半島に到着することができる戦略資産でもあります。
特に、今回は私たちの空軍や日本の戦闘機の護衛も受けておらず、米軍が独自に出撃したが、ここにはもう何の意味が込められてでしょうか?
キム・ソンジン記者です。

<レポート> B-1Bランサーは北朝鮮が核・ミサイルで挑発行為を行う度に韓半島へと優先して出撃してきました。
最大マッハ1.2で、米国の3大戦略爆撃機のB-52やB-2よりも早く、グアムで韓半島まで2時間で完了します。
機体内部に34トン、外部に27トン、最大61トンの爆弾を積載して投下することができます。
GBU-31とGBU-38などの合同直撃弾、長距離空対地巡航ミサイルJASSMなどは、数百kmの外でも精密打撃が可能です。

有事の際には爆弾の母と呼ばれるGBU-43や、地下60メートルまで破壊することができるGBU -57搭載も可能です。
MK-84、MK-82なども数百発武装することができ、従来の爆弾だけで平壌指揮部と地下バンカー、核・ミサイル基地などを焦土化させることができます。

軍事専門家は、米軍が夜間に韓国や日本の空軍護衛なしに独自にB-1B編隊を出撃させた点に注目します。

<録音>シン・ジョンオ(韓国国防安保フォーラムシニアアナリスト):「米軍単独の資産だけで北朝鮮の爆撃が可能であるが、北朝鮮の核爆弾の脅威に米国がこれ以上屈しない……」

大統領府は、米軍が計画を予告し、韓米間の緊密な連携の下で作戦が行われたと説明しました。
(引用ここまで)

 どうも韓国の中でB-1Bに対する幻想がとてつもなく膨れ上がっているようで……。
 この記事、嘘ばっかり。

 そもそもB-1Bは「死の白鳥」とは呼ばれていません。

韓国の「奇妙な」軍事報道に注意(Yahoo!ニュース個人)

 文中にはグアムから2時間で朝鮮半島に到達するとありますが、マッハ1.25はアフターバーナーを利かせた時の最大速度なので無理。
 MOPもMOABもB-1Bには搭載不可能。
 MOPことGBU-57はB-2/MC-130、MOABことGBU-43はMC-130じゃないと搭載できません。
 小さいほうのバンカーバスターことGBU-28であれば搭載できるようですが。
 ……なんでこんな調べればすぐに分かることで嘘をつくのやら。
 さらにMC-130はもともと輸送機なので制空権を確保した地域でないと運用不可。

 B-1Bはレーダーの効きにくい超低空から超音速で一気に敵国に侵入し、精密爆撃のできる1トンクラスのJDAM GBU-31を24発、地上施設に対してどかどかと落とすという任務向きの爆撃機ですよ。
 対北朝鮮で言えばミサイル発射基地や空港といった重要拠点、あるいは対空兵器を叩いてB-2、B-52、MC-130の露払いをするのが役目。
 グアムに配備されているB-1Bは6機。最大で144発のJDAMを落とすことができるということです。
 もちろん、爆撃機の支援としてF-15C、F-15E、F-35Aあたりが帯同するのでしょうね。

 今回、2機のB-1BがNLLを超えて北上したというニュースが出てきています。

[ニュース分析]米、「死の白鳥」NLL越えて最北端まで飛ばせた理由は?(ハンギョレ)

 実地訓練がより先鋭化してきたという感触です。

新書セールで半額になってます〜。
世界最強!アメリカ空軍のすべて 戦闘機から攻撃機、爆撃機、次世代機まで、保有戦力の全貌がいま明らかに! (サイエンス・アイ新書)
青木 謙知
SBクリエイティブ
2011/1/14