韓国、慰安婦被害者の生涯を形象化した追悼碑設置へ(中央日報)
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外務省 韓国の慰安婦追悼碑設置に強い懸念(NHK)
慰安婦追悼碑に懸念=菅官房長官(時事通信)
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韓国外交部「慰安婦追悼碑設置、韓日合意に反しない」(中央日報)
韓国女性家族部は今年末までに慰安婦被害者追悼碑を竣工することにし、最近、公募を通じて制作者を選定したと25日、明らかにした。当選作「安息の家」は慰安婦被害者の生涯を5段階で形象化している。

女性家族部の関係者は「出ていく瞬間の恐れ、苦痛と挫折、つらい生活、勇気を持って平和と人権のために活躍した時間、蝶になって飛んでいく最期の姿を含蓄的に表現した」と説明した。この追悼碑は今年12月までに完工し、来年6月6日の顕忠日(韓国の戦没者追悼記念日)に除幕式をする計画だ。

女性家族部の関係者は「望郷の丘が旧日本軍慰安婦被害者を追悼する新たな空間になることを希望する。慰安婦問題に対する社会的な共感をさらに広める契機になるだろう」と述べた。
(引用ここまで)
外務省は、韓国政府に対し、「慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を2国間で確認した、おととしの日韓合意に反するものであり、未来志向の日韓関係の発展に向けた努力に水をさすものだ」として、現地の大使館を通じて、25日、強い懸念を伝えました。
(引用ここまで)
 菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で、韓国女性家族省が旧日本軍従軍慰安婦の追悼碑設置を計画していることについて「最終的で不可逆的な解決を確認した日韓合意の精神に反する。政府としては懸念している」と述べた。日本側の懸念を韓国側に伝えたことも明らかにした。
(引用ここまで)
韓国外交部は26日、女性家族部の慰安婦被害者追悼碑建設に日本側が慰安婦合意の趣旨、精神に反すると主張したことに対して「日本側は外交ルートを通じて日本側のこのような立場を伝えてきたことがあり、韓国は政府の立場にしたがって追悼碑の設置は韓日慰安婦合意に反すると見ることができないという立場を日本側に伝えた」と明らかにした。

外交部のノ・ギュドク報道官は26日定例記者会見で「慰安婦問題を歴史の教訓として賛えようとする努力は慰安婦合意と関係なく続けていくというのが韓国の立場」と話した。
(引用ここまで)

 菅官房長官の定例記者会見でこの話題が出ているのは1時間過ぎくらいから。



 言ってしまえば慰安婦合意に違反する、違反しないなんて話はどうでもいいのですよね。
 究極的に言ってしまえば、この合意だけで韓国政府の動きを縛ることはできないのですから。
 そうしたいということをやめさせることはできない。
 でも、それでいいのですよ。

 日本側も最初からそういう前提で合意をしていると考えています。
 日韓合意は韓国側がちゃぶ台返しをするという前提で結ばれ、かつ活用されているのです。
 韓国メディアで中韓通貨スワップ協定の延長が話題になる度に、何度も何度も恨めしそうに「釜山の少女像設置の報復として日本政府は一方的に通貨スワップ協定の再開を中断した」と書いていますが、そうした形で日韓間のスムースな離間を試みる道具とできるのですね。
 イガンジル(離間事)を試みるのは韓国だけではない、ということですよ。

 さすがに今回の追悼碑云々で大使召還は時期的にできないでしょうし、なんらかの制裁措置を科すのは難しいかもしれませんが。
 こうした行動をする度に「慰安婦合意の精神に反している」と表明することで日本国民に「ああ、また韓国がやってやがるな」というアナウンス効果を及ぼすだけでも大きな役割を果てしている。
 つまり、「ほら、あいつらは約束が守れない」と言えるようになっている。今回もさっそく韓国外交部が言い訳をしている。
 慰安婦関連の事柄において攻守が入れ替わっているのです。そのためだけでも慰安婦合意は意味があったというわけですね。 

 慰安婦関連で韓国政府がなにかをやる度にこうして日韓関係がフラットなものになっていくのですよ。

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マルコム・グラッドウェル
講談社
2014/9/1