外貨準備高も、戦略的運用を... 韓米通貨スワップ急ぐ(毎日経済・朝鮮語)
この日の行事で発表者は、韓国経済が米国連邦準備制度(FRBは)の基準金利引き上げなど対外環境に応じて財務状況が悪化する可能性があるだけに、様々な安全装置を用意しなければならないと強調した。

ユンドクリョン対外経済政策研究院選任研究委員は、対外安全網を拡充すると同時に、ドルの需要を減らす努力も並行しなければならないと強調した。ドルへの依存を減らし決済通貨を日本円、人民元、欧州、ユーロなどで多様化する金融危機が発生しても、ドルの需要が急激に増える過程で生じる危機の可能性を減らすことができるという意味だ。ユン選任研究委員は、「韓国と中国はまだ80%以上、ドルで決済している」とし「中国と韓国が人民元とウォンで決済すれば、ドルの需要が大幅に減少するだろう」と明らかにした。 (中略)

オジョングン建国大金融IT学科教授(韓国金融ICT融合学会会長)は、FRBの利上げとかみ合って、韓半島の地政学的リスクが浮上し、危機的状況が増幅されていると強調した。外貨準備高が3840億ドルで、十分なように見えるが、金融危機が迫れば安心できるレベルではないという主張だ。

オ教授は「過去1994年と2004年の米国の金利引き上げ後の外国人投資資金が流出され、韓国を含む東アジア諸国が1997年と2008年に順番に危機を迎えた」とし「今回再度米国の金融政策の正常化が本格的に推進と、危機が再燃していないか恐れが大きい」と述べた。オ教授は「現在の外貨準備高では、危機の時に必要な外貨を緊急カバーするに概ね1000億ドル以上不足している」とし「韓米・韓日通貨スワップなど2段階外貨流動性の確保が重要であり、何よりも資本流出の動向を監視するうちの家系の家計負債負担を考慮して、少なくとも線で基準金利を引き上げなければならない」と述べた。
(引用ここまで・太字引用者)

 これまで楽韓Webでは「中韓通貨スワップ協定は人民元を供給してもらうことで、中韓貿易に使う外貨を他の国に回せる。これはこれでで多少は意味がある」と書いてきたのですが。
 この記事によると中韓貿易の80%以上はドル決済。
 それだったらそもそも中韓通貨スワップ協定って役に立たないんじゃないかなぁ……。もうちょっと人民元決済をしていると思っていたのですが。
 一応、IMFによる人民元のSDR組み入れは去年に完了したようなので、国際通貨として使えないことはないのですが、まだまだ決済通貨としての信頼性はドルにはるかに及ばないのは当然ですかね。

 じゃあ、中韓通貨スワップ協定ってなんの意味があるのかといわれたら。
 人民元をドルに替える原資にする? いや、それだったらそもそもウォンからでもいいだろうって話ですわな。
 通貨スワップ協定を発動する場合は通貨危機が起きている、起きかけているという状況なのでウォン安になっている可能性は高いかもしれませんが。わざわざ中国から人民元を引き出すという行為に意味はない。
 中韓貿易の2割以下の決済通貨としては使えますが。通貨スワップ協定を発動させなければならないほどの緊急時に「ドルじゃなくて人民元で受け取ってくれ」とか中国企業ですら嫌がりそうな気がしますけどね。

 まあ……象徴的な意味としてはあるかなぁ。
 韓国経済は6兆円規模の人民元の庇護下にあるのだ、ということで。
 問題は市場がそれをどう見るか。「米ドルのない通貨スワップ協定なんぞ石の狸だ」と見るのか、それとも実効力のあるものと見ているのか。
 微妙なところですね。満期がきて延長されなくても、市場からはそれほどのリアクションはないかもしれません。

 ちなみに日韓通貨スワップ協定の大半が終わっても市場はピクリともしなかったので、中韓通貨スワップ協定の満期がきても市場は動かないと思いますよ。
 事実、通貨スワップ協定が市場に効くのは「開始する」というアナウンスでの鎮静効果のほうが大きいのですよね。


中韓通貨スワップ協定満期まであと10日


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2012/02/24