北朝鮮危機:北朝鮮レストラン、中国で閉店ラッシュ(朝鮮日報)
「中国政府が北朝鮮企業に対して『来年1月までにすべて閉鎖せよ』と言ったのを知っているか」と聞くと、白いチョゴリ(韓服の上衣)に水色のチマ(韓服のスカート)姿の女性店員は「初めて聞きました」と答えた。

 知らないふりをした女性店員たちとは違い、中年女性の「機関員」(北朝鮮から来た監督者)は沈うつな面持ちだった。レストランの片隅である男性と向かい合い、何かを深刻そうにしばらく話し合っていた。その男性を指さして「客ではないようだが」と言ったところ、女性店員は「中方」と言った。レストランの中国人オーナーという意味だ。女性機関員は途中で立ち上がり、携帯電話で誰かと長い間電話で話した後、元の場所に戻るという行動を繰り返した。「昨日の中国政府の発表で双方が話し合っているのか」と聞くと、北朝鮮の女性店員は黙り込んだ。 (中略)

北朝鮮に詳しい中国の消息筋は「それでも『もしかしたら』と思っていた北朝鮮レストランにとって、今回の発表は死刑執行の予告のような衝撃的な措置だ。各地方政府が実態調査などの本格的な措置に入れば、閉店が続出するだろう」と言った。「来年は中国国内の北朝鮮レストランは跡形もなくなるだろう」と考える人も少なくない。

 事実、中国国内の北朝鮮レストランは最近、続々と閉店している。日本経済新聞がこのほど、中国の約20都市に登録されている北朝鮮レストラン約100店舗に電話で確認した結果、実際に営業しているのは約50店舗だった。北朝鮮レストランが23店舗あった北京では約10店舗に、約15店舗あった上海も約10店舗ほどしか電話がつながらなかったという。北京にある有名な北朝鮮レストラン「平壌館」なども相次いで閉店したり、郊外に移転したりした。

 北朝鮮レストランの女性店員の給料は1人当たり平均4000元(約6万8000円)台と言われている。一時、こうした店員たちが中国で稼ぐ収入は年間4000万ドル(約45億円)に達したこともあった。 (中略)

 北朝鮮資本と中国の合弁を禁止した今回の措置は、中朝国境地域にある中国地方政府の対北朝鮮経済協力事業にも衝撃を与えるものと思われる。延辺自治州の琿春は今年3月、300万ドル(約3億4000万円)の予算をかけて豆満江(中国名:図們江)の防川に遊覧船専用埠頭(ふとう)などを建設した。吉林省も集安と和竜で経済合作区造成計画を発表、中朝露3カ国の国境地域に国際観光合作区を作るという計画を推進してきた。米国のラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は29日、「新しい安保理決議はすべての中朝経済協力を禁止しているだけに、この計画が実現するかどうかは未知数だ」と報道した。
(引用ここまで)

 中国は北朝鮮からの石炭輸入を再開したという話もあったり、 食料品の輸入が激増しているともされているのでなんともいえないのですが。

中国、8月に北朝鮮から石炭164万tを輸入 制裁違反か(CNN)
北朝鮮への輸出急増、中国産のトウモロコシ・小麦−穀物不足浮き彫り(ブルームバーグ)

 それでも目立つところから制裁案実施をやっていこうということでしょうかね。
 北京の北朝鮮レストランなんて、西側の報道陣も入りやすいところですし。テレビ等でのビジュアル的にも扉を写して「こうして閉鎖されました」というようなことがしやすい。
 少なくとも中央政府は北朝鮮に対して制裁を与える気はあるといったところでしょうか。

 ただまあ、最大の問題は旧瀋陽軍区。アンチ習近平の牙城と化しているとも言われる北朝鮮との国境沿い。ここでなにかこそこそとやられても西側報道陣はとてもチェックしづらい。
 もともと朝鮮族も(満族も胡族も)いるところですし。旧満州も入っているので文化的にもごった煮。実質的にチェックなんて不可能ですわなー。

 最大の問題はこの北朝鮮レストラン閉鎖が全世界規模で続いてしまうと、高須のかっちゃん曰く「世界一おいしい牛肉料理」が消滅してしまうことでしょうかね。

ダーリンは70歳 (コミックス単行本)
西原理恵子
小学館
2016/1/20