劣悪な環境に乗組員70%、潜水艦から去って行く(KBS・朝鮮語)
<アンカーコメント> 最近、北朝鮮の挑発に対応して核推進潜水艦の導入が本格的に検討されているが、いざ私たちの潜水艦は劣悪な勤務環境のために、熟練した乗組員を養成するのが難しいとします。
最近10年の間に、乗組員70%近くが潜水艦を去りました。
グァクフイソプ記者の報道です。

<レポート> 1200トン級潜水艦チャンボゴが基地を出発します。

<録音>「各部門潜航準備」

ハッチが閉じ、すぐに潜水を始め作戦に出ます。
海軍初の92年に就役したチャンボゴは、97年にはハワイまで潜航に成功し、2004年連合訓練では米空母など15隻を仮想撃沈させた戦力を誇っています。
問題は、劣悪な勤務環境です。

長さ56メートル、幅7.6メートルの潜水艦に乗組員が、40人です。
一人がやっと横になれるベッド2台を3人交替で使わなければならず、食事をし、運動するにも苦労します。
シャワーは週1回、携帯電話やTV視聴は夢のまた夢です。

<録音>潜水艦司令部関係者:「長い一ヶ月近くの任務を遂行するのにその中で40人がトイレ2つにぶら下がっています。他の説明は必要ないでしょうね」

このような悪条件に最近10年の間に養成した乗組員7百人のうち、69%である500人が潜水艦を去りました。
基本的な教育だけでも少なくとも6ヶ月以上を必要とするため、一般的な兵士ではなく80%以上は副士官が勤務します。
しかし、副士官たちも潜水艦に乗船したいという志願率が60%をわずか超えるていどで、潜水艦乗組員として専門性を備えるための5年間のキャリア以上の乗組員は35%にしかなりません。

<録音>キム・ハクヨン(国会国防委員):「熟練した乗組員たちがこう続け流出しているところを見ると、戦力運用に大きな支障が懸念されます。至急対策を立てなければならない」

私たちの潜水艦の平均的な作戦仕事164日、大規模な核推進潜水艦などの導入に先立ち、乗組員の処遇改善が急務との指摘が出ています。
(引用ここまで)

 軍事ネタ2連発。
 1200トン級ということは、ここで報じられているのはひとつ前の209型ですかね。
 1800トンクラスである214型は大きくなって、かつ定員も減っているのでこちらであればそれなりに楽なのでしょうが。PEM燃料電池のスペースがあるからそうでもないのかな。そうりゅう型も現行型はAIPがあってかなり窮屈だという話でしたから。
 それでもディーゼルエンジンだけの209級と比べたら天国でしょうけど。
 日本では潜水艦乗りに志願すると心理テストが行われてストレス耐性の強度を測定されて合否を出すということですが、この状況じゃ志願してきた隊員は片っ端から入れているって感じでしょうね。
 7割がいなくなるって。

 まあ……209型で最大行動時間は50日。
 214型は燃料電池がまともなら潜行したままで数週間。最大行動時間は12週間、84日。
 30-40人の韓国人と24時間、完全に一緒ってことを考えればそりゃストレスもたまるでしょうよ……。

 ちなみに日本も韓国も次期潜水艦は3000トンクラスを予定。
 日本はSS-513を建造開始したのかな。韓国も建造自体はスタートしているはず。今度は214型の現代重工業と違って、大宇造船海洋が建造を担当しているそうです。

本書をはじめとした新書フェア今日まで〜。
知られざる潜水艦の秘密 海中に潜んで敵を待ち受ける海の一匹狼 (サイエンス・アイ新書)
柿谷 哲也
SBクリエイティブ
2016/10/14