【コラム】国連で詩を朗読、文在寅大統領の平和ボケ演説(朝鮮日報)
ニューヨークで紹介されたろうそく集会のビデオ... 文大統領「ノーベル平和賞値する」(聯合ニュース・朝鮮語)
ノーベル文学賞、15年常連高銀、期待感の中、また不発(YTN・朝鮮語)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領による9月21日(現地時間)の国連基調演説は、まるで一編の詩を朗読しているかのようだった。演説は「国連は人類の知性が生み出した最高の制度的発明品」という出だしで始まり、半分を過ぎた辺りでは「北朝鮮の核とミサイル問題で北東アジアの緊張が高まりを見せれば見せるほど、戦争の記憶と心の傷は明確となり、平和を切望する心臓は苦しみを覚えつつ脈を打つ所、それが2017年9月現在の韓半島(朝鮮半島)大韓民国」と述べた。「キャンドルデモ」と「平昌五輪」に触れる部分では、詩的表現が絶頂に達する。「私は、平昌がもう一つのキャンドルとなることを願ってやみません。民主主義の危機的状況を前に、大韓民国の国民はキャンドルを手にしました。このように平和の危機的状況を前に、平昌が平和の光をともすキャンドルとなることを信じてやみません」

 文大統領は昨冬のキャンドルデモを「最も美しくて平和的な方法で民主主義を勝ち取った」ケースとしながら、「キャンドル」という単語を10回も使用した。こうして成立した政府の代表として国連の舞台に立ったという自負心も、ひしひしと感じられた。しかし、そのキャンドルを果たして世界の人々がどれくらい理解し、そのキャンドルを平昌五輪と連結させることで、どのようなメッセージを投げ掛けることができるのか、疑問だった。平昌五輪を通じて韓半島に平和をもたらすということが、韓半島の危機的状況に対応する韓国政府の戦略とでも言うのだろうか。
(引用ここまで)
米国大西洋協議会(アトランティック・カウンシル)の主催で19日(米国東部時間)、ニューヨークイントレピッド海洋・航空・宇宙博物館で開かれた「2017世界市民賞」の授賞式では、ムン・ジェイン大統領を誕生させたキャンドル集会の映像が参加者の目を引いた。

国際協力・紛争解決の分野の世界的な研究機関である大西洋協議会が主催したこの日の授賞式で、大統領府は、世界市民賞を受賞するムン・ジェイン大統領の紹介映像を候補時代の就任後100日間た主な場面で満たした。(中略)

ジャスティン・トルドーカナダ首相、中国出身のピアニストランランなど受賞者の中、ムン大統領は受賞所感で「私たち国民は、「ろうそく革命」で、世界の民主主義の歴史に希望を作った」と話した。

自分を「ろうそく革命で生まれた大統領」と表現したムン大統領は「平和の力を見せてくれて、民主主義の危機に希望を提示した「キャンドル市民」こそノーベル平和賞を受ける資格がある」と強調した。
(引用ここまで)
今年は例年より受賞の期待感も高かった。
高銀詩人が韓国の民主主義を象徴するキャンドル集会に積極的に参加して民主主義を熱望している文章を書いてきたからです。
実際、英国最大のべってぃんぐサイト「ラドブルックス」で4位に上がったし、有力候補に迫ったという報道まで出てきたこともあり、切なさがより大きかった。
(引用ここまで)

 韓国国内からノーベル文学賞をコ・ウン詩人が受賞することに対しての期待が異常なほどに高まっている、それは「ろうそく革命」を世界が賞賛していると信じ切っている韓国人にとっての念願だからだ、という話を先日書きました。
 ついでにその念願が日系人の受賞で潰えるというのは実に面白い構造だとも書きました。


 どうやら正解だったようですね。
 ムン・ジェインを先頭にして、韓国社会は「すべての世界が『ろうそく革命』を賞賛し、羨望している」というように思いこんでいるようです。
 自分たちはノーベル賞に値するほどの行動を起こし、そして世界はそれを賞賛すべきだ。
 いや、むしろ賞賛している。
 だから、高銀詩人はノーベル賞を受賞すべきだ。
 いや、受賞しなければならない。
 韓国国内の気分としてはこうだったのでしょう。

 ムン・ジェインは世界市民賞という賞を受賞して先月の国連総会での訪米時に、その授賞式に出席したのですね。
 で、「ろうそく革命を起こした韓国市民こそがノーベル平和賞を受賞する資格がある」と堂々のコメントを残したのです。
 このこともこの空気を醸成するのに一役買っている感じです。
 ニュースのコメントもたいそう盛り上がっていまして。

・「そう! キャンドル革命!」
・「世界が私たち韓国人を認めたのですね! みんなが素晴らしいし、誇りです!」
・「我々国民が誇らしい! ムン・ジェイン大統領も誇らしい!」
・「見た? アメリカもムン・ジェイン大統領を認めた!!」
・「誇らしい私たちの国の大統領ムン・ジェイン大統領!」

 とまあ、大変な盛り上がりでした。「世界が認めた『ろうそく革命』とムン・ジェイン」ってところですかね。

 なお、この大西洋評議会によって与えられる世界市民賞ですが、去年の受賞者のひとりは安倍総理となっています(笑)。


 えーっと……誇らしいですね?

話に「オチ」をつける技術
山田周平
ゴマブックス株式会社
2015/10/15