【社説】米大統領の韓日滞在日程、金正恩に期待を持たせるな(朝鮮日報)
【社説】トランプの初訪韓、短すぎる1泊2日は理解しがたい(中央日報)
韓国と日本のいずれも2泊3日となるのか、あるいは韓国は1泊2日、日本は3泊4日となるか今のところ分からないというのだ。ただしホワイトハウスでは後者を押す声が強いようだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領との現在の関係を考えると、今や完全に一体化した感のある日米関係に比べてどこかぎこちないのは事実だ。またトランプ大統領就任後、韓米両首脳による電話会談の回数は日米間の半分も行われていない。北朝鮮が韓国に何らかの挑発行為を仕掛けてくると、歴代の米国大統領は直ちに韓国の大統領と電話会談を行ったが、今はその順番も入れ替わっている。

 韓米両首脳が持つ北朝鮮に対する考え方、あるいは政策の方針には明らかな違いがあり、時間が流れた後もこの違いが全く変わっていないのも確かだ。世界でこのような現状を最も鋭意注視しているのはおそらく北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と中国政府だろう。韓米間の考え方や認識のずれこそ金正恩氏が付け入る隙でもあり、中国が韓米同盟をゆさぶる材料になる。 (中略)

 トランプ大統領が韓国と日本を訪れる際にはバランスを重視し、国内外の懸念を一掃した上で、自ら板門店で北朝鮮に強力な警告のメッセージを送ってほしい。
(引用ここまで)
来月、初めてのアジア歴訪を行うドナルド・トランプ米国大統領が、韓国ではたった1泊2日しか滞在しないかもしれないという。これに比べ、日本は3泊4日の可能性が高い。オバマ−ブッシュ−クリントンら元米大統領のアジア歴訪の際は、韓日での訪問日数が全く同じかほぼ同じだった点と比べると、ただ事ではない。

今回の歴訪は北東アジア諸国との関係強化が目的だが、さらに重要なことは北核問題の解決に向けて関連国と意見を交わすことだ。それでも北核脅威が最も深刻な紛争当事国である韓国を足早に通り過ぎる日程はどこを見ても腑に落ちない。ひょっとしたら「止むを得ず立ち寄る」という印象まで与えかねないものだ。 (中略)

そうでなくても安倍に比べて文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプの関係がぎくしゃくしている時に、訪韓日程が1泊2日に決まってしまうことは困惑この上ない。韓国への米国の配慮と関心がそれほどしかならないという印象を北朝鮮と国際社会に与えかねないためだ。

このようなことから、外交当局は今回の歴訪時にトランプが少なくとも日本と同様に韓国に留まるように米政府を説得しなければならない。トランプ大統領の短い訪問が、同盟国の米国からも冷遇されている国というマイナスの印象を残すことになったら、北朝鮮の誤った判断をまねくかもしれないためだ。
(引用ここまで)

 中央日報、朝鮮日報ともに「北朝鮮に誤ったシグナルを送ることになる」ので「日本と韓国の訪問日数を同じにすべきだ」という話をしているのですが。
 ここでいう「誤ったシグナル」とはすなわち、「韓国とアメリカは仲違いをしており、日本とアメリカは蜜月である」ということです。
 この「誤った認識」を北朝鮮、そして中国に持たせることになる。それではいけないのだ……ということになるでしょうか。

 「韓国への訪問日数が少なく、日本のそれは多い」ということによって北朝鮮に持たせるであろう「韓国が排除され、日米は共同している」という認識、間違ってないですけどね。
 「親北朝鮮であるムン・ジェインをないがしろにして、日本とアメリカは共同歩調を取っていく」という構図こそがむしろ北朝鮮に「アメリカはやるときにはやる」という意思表示になると思います。
 北朝鮮に対して人道支援を行おうとするなど宥和政策をとっている韓国に対して、トランプが明白な意思表示をするということに他ならないわけですよ。
 むしろ、そうすることのほうが北朝鮮に対しては圧力になるでしょうね。

 もはやこれは北朝鮮云々ではなく、韓国に対する意思表示なのですよ。
 まるで物乞いのように二言目には平和平和としか言い出さない韓国に対して、アメリカから「Show the flag」と言われているのです。
 まあ、それでもホワイトハウスにあるとされているムン・ジェインファンクラブがトランプ大統領に「韓国と日本の訪問日数を同じにすべきだ」と進言するんじゃないでしょうかね。
 そんなものが本当にあるのであれば。

 トランプ大統領の訪日時には拉致被害者との面会も予定されているとの話です。
 おそらく同じように北朝鮮に捕まり、殺されたワームビア氏の話にもかぶせてくることでしょう。「このように恐ろしい人権侵害が北朝鮮では行われているのだ」と。
 この状況に対して、韓国がどのようにリアクションしてくるのか。

 そもそも反米親北はムン・ジェイン政権の基本路線のひとつです。
 その基本路線を貫けるのかどうか。11月のトランプ大統領によるアジア歴訪はその試金石になりそうですね。

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阿部浩明