韓経:【社説】「海外工場見て驚いた」という現代自動車元労組委員長の告白(中央日報)
韓経:韓国GMにまた撤退説…「今年の損失だけで1兆ウォン」(中央日報)
現代自動車労組設立を主導した元労組委員長が「潰れてみて初めて気付くだろう」という外部の批判を忠告としてありがたく受け止めなければならないと苦言を呈し話題だ。主人公は現代自動車労組委員長を務めたイ・サンボムさんだ。彼は2年前に現代自動車の海外工場を視察して感じた点をこのほどブログに報告書形式で上げ、凄絶な自己反省文も添えた。現代自動車労組と国内工場の素顔を公開的に批判したものだ。 

  ロシア工場は2011年に年間20万台規模で生産していたが、3組3交代で勤め2015年には100万台を生産する驚くべき記録を立てた点を明らかにした。驚いて数値を再確認するほどだったという。 (中略)彼は「賃金、生産性、品質、現地販売など、重要なすべての項目で海外工場が確実な比較優位ならどの経営者が国内に工場をもっと作ろうとするだろうか」と反問した。 

  中国北京工場訪問時も言葉が出ないほどだったと告白した。国内工場に比べ劣っているといえる指標は事実上ひとつもなかったということだ。こうした現実を度外視したまま雇用安定を保障しろと鉢巻きを巻いてスローガンばかり叫ぶことがどれだけむなしいことかわかったともした。彼は「現代自動車の賃金水準は内外合わせて最高水準なのに毎年少ないとストライキすれば世論が理解してくれるだろうか」と指摘したりもした。イさんは「こうした告白をすることは非常に苦しいが、私の良心の声であり懺悔の文だ」とし、今年末に退職する前に残しておきたい話だといった。 
(引用ここまで)
韓国GMが今年も最大1兆ウォン近い損失を出す見通しだ。この4年間に累積した損失だけで3兆ウォンに達することになる。米ゼネラルモーターズ(GM)本社の「韓国撤退説」に火がついている。 

  16日の業界によると韓国GMの2大株主である産業銀行(持ち分率17%)とGM(77%)が2002年に結んだ株主間契約がこの日満了し、韓国GMの去就に再び関心が集まっている。GMの資産処分など17項目に対する産業銀行の特別決議拒否権がなくなり、産業銀行はGMのどのような決定も阻止できなくなったためだ。韓国GMの累積赤字が雪だるま式に増えGMの「韓国撤退説」が現実化するのではないかとの懸念が出ている。  (中略)

 産業銀行はこれと関連し、今年に入り数回にわたりGMに韓国GMの経営改善案をまとめるよう要求したが黙殺されたという。 
(引用ここまで)

 2008年だったか、キア自動車の労組がトヨタの生産現場に見学に来て「殺人的労働だ」とか「無駄話すらしていない」、「労働搾取だ」とか大騒ぎしていたのですが。
 工場労働で無駄話ができるというシーンがよく理解できなかったですね。当時。
 いや、いまでも理解できないのですが。
 まあ、キア自動車労組は「ワールドカップが見たいから休みを出せ、しかし給料は出せ」なんていう輩なので、トヨタの生産現場と同じことをやったら本当に死んでしまうかもしれませんね(笑)。

 で、キア自動車の兄弟企業であるヒュンダイ自動車労組の重鎮がロシア工場と中国工場を見学して「まともに働かなければダメだ」と言い出したと。
 ……今更だなぁ。
 ヒュンダイ自動車の中国工場と韓国工場では賃金も含めると生産性に10倍の違いがあることを楽韓Webが指摘しています。
 韓国国内の工場に残されている将来は先細りでしかないのですよ。
 現在の生産工と世襲制で就職した彼らの子女だけが細々と運営していく運命にあるのです。その運命を決めたのは誰あろう、この記事の労組委員長ですよね。

 で、その一方で韓国GMは1年間で1兆ウォンの赤字を叩き出すようになったと。
 この今年の予想を含めた、直近の4年間で3兆ウォンの損失。
 旧大宇からの事業売却の際にGMが約束した「15年間は事業売却等をしない」という期限も切れて、韓国から撤退を妨げる障壁もゼロになったわけです。
 この状況でも「他の自動車企業と同じレベルの昇給を確約しろ」と騒いでいる労組がいて、当然その労働生産性はヒュンダイ・キアと同様に世界でも最悪レベル。
 新社長が就任したら挨拶代わりにストライキ
 なんでこんな企業を運営しているのやら、さっぱり分かりませんね。

 個人的には企業の性格として「外資だから残酷」だというようなことはなく、より合理的な判断をしているだけのところが多いように感じています。
 で、その「合理的な判断」という観点から韓国GMを見てみると……ねえ。
 「協力会社の雇用まで含めれば30万人に影響が及ぶ」とか言われても、そんなん知らねえよとしか言いようがない成績としか思えませんわ。

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 (ホーム社)
池上彰
集英社
2009/6/30