慰安婦資料の記憶遺産登録 「正当な審査受けるよう努力」=韓国(聯合ニュース)
ユネスコが記憶遺産登録を審査 30日か31日に結果公表へ(産経新聞)
旧日本軍の慰安婦関連資料の国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶(世界記憶遺産)」の登録審査を巡り、日本メディアが27日、審査を行う専門家の委員会が登録するかどうかの判断を見送ったと報じたことについて、韓国外交部当局者は同日、「現在、審査手続きが進行中だ」とした上で、「ユネスコの手続きに従い、客観的かつ正当な審査が受けられるよう、できる限りの外交的努力を続けていく」との立場を明らかにした。
(引用ここまで)
 国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)の国際諮問委員会は27日、「世界の記憶」(世界記憶遺産)の登録について、4日間の審査日程を終える。ユネスコによると、ボコバ事務局長は諮問委の勧告を踏まえて登録を決定し、30日か31日に結果を公表する予定。

 日中韓などの団体が登録申請した慰安婦関連資料は、25、26日の審査で対象になったとみられる。ユネスコ執行委員会(加盟58カ国で構成)は今月18日、ボコバ事務局長や諮問委に対し、今回の記憶遺産登録では「対話と相互理解の原則に沿って、政治的な緊張の高まりを防ぐ」よう求める決議を採択しており、日本が反対する慰安婦関連資料については、諮問委の中でも「登録を見送るべきだ」との声が強い。
(引用ここまで)

 阿鼻叫喚だったネチズンに続いて、韓国政府も半ば白旗を揚げている状況になりましたね。
 努力は続ける、って具体的になにをするのやら……。

 27日の官房長官記者会見(午前)でも関連質問がありました。

 閣議概要等のあとの質問で1、2問目がそれでした。「まだ正式な発表がなく政府としては答弁すべきでない」という回答でしたが。

 日本政府が主張した「ユネスコが国家間の論争を手助けするような事態をこれ以上黙認することはできない」という建前が効いた、ということなのでしょう。
 この決議がルールとして適用されるのは来年以降とのことで、そのことから韓国では楽観論もあったのですけども。
 それ以前でも決議の精神は同じだろうということですから。

 かつて日本は国際機関をうまく使うことができていなかった……というか、まともな外交はなにひとつとしてできていなかったものです。
 昨今になって、というよりは第2次安倍政権になってようやく外交資源をいろいろと使えるようになってきたという感触です。
 Aでは負けてもBを取るということができずに、Aを取られたら取られっぱなしみたいなことが多かった。
 慰安婦合意を当初から評価していたのは、きっちりと「これで終わらせる」という明確な外交意図があったからなのですよ。
 今回も「枠組みの中で動く」のではなく、「枠組み自体の変更も考える」という外交的思考ができているのは評価すべき部分だと思いますね。

 まだ実際の発表は週明けということですからなんともいえませんが。中国の動きも気になるところですし。
 ただ、前述の決議と慰安婦関連資料の登録の動向を見守る、ということで現時点でもうすでに今年分の分担金支払いを留保しているのですよね。
 最終的にはユネスコが……というかボコバ事務局長がどのように出てくるか、ということなのですが。
 ま、とりあえず公式発表を見守るだけではありますか。速報予定です。

Pen (ペン) 『創刊400号記念 完全保存版 ニッポンの世界遺産。』〈2016年 3/1号〉 [雑誌]
Pen編集部
CCCメディアハウス
2016/2/15