国民体感効果のない「キラキラ成長」... 利上げの可能性は大きくなって(東亞日報)
"10月に連休を控えて輸出企業が物量押し出しをした。補正予算(補正)が70%ほど執行されたことも成長率に影響を与えた。」

26日、韓国銀行ジョンギュイル経済統計局長は、今年第3四半期(7〜9月)の経済成長率が当初の見込みを上回る1.4%(全四半期比)に至った背景をこう説明した。政府がお金を注ぎ込んで、偶然にも連休が9月末から始まった「偶然」が重なった結果だということだ。 (中略)

の第3四半期の韓国経済の成長は、輸出が主導した。輸出は前四半期より6.1%増え、2011年第1四半期(1〜3月・6.4%)以来6年半ぶりの大幅に増えた。輸出から輸入を差し引いた純(純)の輸出の経済成長への寄与度は0.9%ポイントに達した。輸出が全体の成長率に寄与した部分が64.3%に達するという意味である。 (中略)

より大きな問題は、「押し出し輸出」さえも半導体に大きく依存したという点である。産業通商資源部によると、第3四半期の輸出額の17.4%は、半導体で稼いだことが分かった。貿易業界では「韓国の輸出は、サムスン電子だけに傾いている状況」という言葉まで出ている。
(引用ここまで)
 何度か楽韓Webでは「今後、何年か半導体関連企業の決算はすごいことになる」という話をしていますが、実際えらいことになっています。
 サムスン電子は四半期決算で過去最高益を叩き出し、インテルも過去最高の営業利益。製造装置のアプライドマテリアルズも月曜の四半期決算で過去最高益を出しそうです。
 ヴァンエックベクトル半導体ETFが金曜日時点で終値100ドル超えてたしな……。
 AI、IoT、自動運転と半導体が必要なシーンというのは増えることはあっても、減ることはまずないでしょう。
 特にDRAMとNANDフラッシュの引き合いはすごいものがあります。
 噂されている中国本土の半導体工場がどこまでものになるのかによって、メモリバブルがどこまで継続するのかのポイントになるでしょう。

 おっと、記事の主旨が変わってしまいそうだ。
 韓国の7-9月期の経済成長率が1.4%というサプライズになったのです。
 韓国では「これがムン・ジェインの力だ!」とか「大統領が替わっただけでこんなことに!」みたいに言われているのですが、別になにもしちゃいないですよね。
 単純に半導体のスーパーサイクルがきたというだけの話。
 しかし、本当に運がいいというか。「持っている」政権になる可能性もあります。

 で、これまた以前書いたように半導体というのは造船や自動車といった産業に比べて、圧倒的に人を必要としないのです。
 10分の1どころじゃないでしょうね。
 いかにして人の手を介さないようにするか、そここそが肝要な業種ですらあります。半導体製造工場一棟があっても、雇用はほんの数人なんてこともあり得るほどです。

 なので、どれだけ半導体関連業種が好況でも所得への広がりを持ち得ないのですね。
 ま、そんな状況でも数字上の経済成長率は3%を優に超えそうなので、利上げも当然でしょう。
 また一歩、不動産爆弾が炸裂する状況に近づいたといえるでしょう。

週刊東洋経済 2017年5/27号 [雑誌]
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2017/5/22