韓経:【コラム】韓国人の士農工商DNA(中央日報)
「洪鍾学(ホン・ジョンハク)論争」は2つのことを改めて気付かせる。第一に、人は「言葉」でなく「行動」で本来の姿を表わすという点だ。これにお金と子どもが絡まるとより赤裸々になる。国会議員時代、相続・贈与税の強化を叫んでいた洪候補者も受け継ぐ時になると本音が明るみに出た。「ダブルスタンダード」の虚構的独特性(私は特別だという心理)が働いたわけだ。

「分離贈与」「隔世贈与」は節税専門家の手並みだ。中学生である娘が母に借用証を書き、利子は銀行のように源泉徴収まで納めるほどディテールに徹底した。安哲秀(アン・チョルス)が言うように「革新的税金回避であり、創造的贈与」だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)はこのようなことが「常識的」だというから、国民の語彙力をテストするかのように聞こえる。

第二に、社会指導層のゆがんだ特権意識だ。洪候補者は「学歴」が企業家の「根本的なバッググラウンド」だと本に書いた。「できないことはできるように」する企業家を、「できるのもできないように」する政治家が批判したものだ。学閥主義を批判する趣旨だと釈明したが、どうしてもそのようには読まれない。むしろ、韓国人の意識の中に内在している「士農工商」のDNAを思い出させる。

士農工商は朱子学と共に朝鮮に入ってきた。日本、中国では4つの職業群に分類した「四民」を示すことに比べ、唯一朝鮮では身分の序列として固定化された。(中略)

国会議員は誰でも呼んで叱責し、検察は企業家なら殺人罪水準の求刑をするだけでなく、官僚は苦情した国民をこらしめては自分の業務をしていると感じる。教授集団さえパワハラ、表紙交代、盗作など不道徳な犯罪が尋常ではない。このような行動はそのまま模倣される。少しだけ優れた位置に上ると他人に対する人身冒とくと言葉の暴力が普通だ。非正規職、バイト、感情労働者、助教、インターン、後任、後輩などと呼ばれる人々なら誰もが経験したことだ。子どもまでいじめに慣れていく。

アイデンティティは民主共和国だが、地位が権力になり、腕章になり、特権になる「心理的階級社会」に他ならない。絡み合っている士農工商と官尊民卑こそ歴史的積弊だ。このような前近代性から抜け出すことができない限り、先進国への跳躍も、社会統合も期待できない。 (中略)

韓国には統計上、所得上位10%は存在しても指導層、上流層の「率先垂範」の文化がない。お金は多いが、受け継ぐ精神の世界がないということだ。地位を奪い、踏んで上り、さらにむさぼることが横行するばかりだ。自主的な退場は見当たらない。バーナード・ショーは「自身をより恥じく思うほど、さらに尊敬される」と話した。指導層が尊敬されない社会は不幸だ。上の水が濁っているのに下の水がきれいになるわけがない。
(引用ここまで)

 中央日報のこの記事だけを読むとなにがなにやら分からないと思うので、ちょっと解説しましょうか。
 ホン・ジョンハクというのは、ムン・ジェイン政権で指名されているほぼ最後の閣僚で、中小ベンチャー企業部長官に指名されています。
 例の閣僚になれないはずの5大不正のうち、不動産投機があったのではないかとされています。

 また、韓国ではかなり重い税率となっている相続税を回避するために、自分の母親から子供(祖母から孫)に不動産を贈与しています。
 かつ、その贈与税を回避するために孫に借用書を書かせて借金させることでさらに節税するという手段をとったのですよ。
 こうすることで相続税を単純に支払うよりは、かなり節税ができるとのことです。
 この節税方法自体は合法なのですが。

 でも、もともとホン・ジョンハクは記事にあるように「相続税・贈与税を強化して分配をすべきだ」という論者だったのですよ。
 新婚夫婦には家を配ろうなんて政策を提唱していたこともありましたね。
 言行不一致だろ、ということで野党から責められているというわけです。

 んでもって、韓国経済新聞は韓国で上に立つ人間はただの上流層であり、ノブレスオブリージュを重んじるようなことがない、と嘆いているのですね。
 これだから甲乙葛藤、カプチルが起こるのだと。

 まあ、楽韓Webで延々と言ってきたことと同じですね。カン・ギョンファが不正にまみれているという報道があった時に書いていることですが。
 韓国で国会議員なり、大学教授なりの上の地位に立つ人間はその地位を利用して集金するし、より自分の立場を強固にするために腐心してきたのです。
 そうでなければ、甲の立場を保てませんからね。

 ムン・ジェイン政権や与党の共に民主党は「我々はろうそく革命に選ばれた清廉な政府であって、汚濁にまみれていたパク・クネやイ・ミョンバク政権とは異なるのだ」というような意味のことをよく言い放つのですが。
 これまでの韓国のシステムで国会議員をやっていた連中が、利益を貪ることについてそう変わっているわけがないのですよ。 同じ穴のムジナってヤツです。