北朝鮮 6回目の核実験後に大規模崩落 200人死亡か(テレビ朝日)
「虚偽報道、謀略報道」 北朝鮮通信社が核実験場事故報道を否定(産経新聞)
核実験で「死の地域」と化す吉州、脱北者が証言(朝鮮日報)
 北朝鮮消息筋によりますと、先月10日ごろ、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、地下坑道を造る工事中に崩落事故が起きました。作業員約100人が巻き込まれ、さらに救助中にも崩落が発生し、合わせて200人余りが死亡した可能性があるということです。先月3日に実施された6回目の核実験の爆発で地盤が緩んだことが原因とみられます。
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 北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、同国の核実験場の地下坑道で崩落事故が起き200人余りが死亡した可能性があるとの日本の一部メディアの報道を「虚偽報道、謀略報道」だと否定する論評を配信した。

 論評は、日本当局がメディアを利用し報道させたと主張。「軍事的威嚇や制裁でも、われわれの核戦力の発展を阻止できなくなった米国と日本が、われわれを中傷するために卑劣に策動している」と反発した。
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 脱北民が参加する北朝鮮研究団体「サンド研究所」(旧統一ビジョン研究会)が昨年7月から9月までに吉州郡出身の脱北民21人の聞き取り調査を行った結果、豊渓里とその周辺の住民は6回の核実験でさまざまな被害を受けていることが分かった。吉州郡出身の脱北者Aさんは「吉州郡の産婦人科医院で肛門と性器がない奇形児が生まれたという話を現地の親戚から聞いた」と話した。脱北者は「吉州は核実験が行われた豊渓里の万塔山から流れ下る水が集まる盆地状の地形なので、吉州郡の住民は皆が豊渓里からの水を飲む。放射能汚染が心配だ」と話した。別の脱北者Bさんは「吉州に残った家族と電話で話したが、6回目の核実験直後、豊渓里の井戸が全て干上がったと聞いた」と語った。

 ソウル大原子力学部のソ・ギュンヨル教授は「豊渓里の地盤崩壊で上が陥没したため、下部には完全にひびが入ったはずであり、地下に空洞が生じ、地下水がそこに流れている可能性が高い。土壌の放射能汚染問題も生じたとみられる」と分析した。
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 先日、テレビ朝日のスクープとして「北朝鮮の核実験場で200人が生き埋めになった」というものがあり、それに対して北朝鮮の朝鮮中央通信が正式にそれを否定する論評を配信。
 この反論事態がかなり異例です。
 わずか数行の報道に対して、完全否定。
 あまり記憶にないですね。

 政府の制裁や日米韓の合同軍事演習に対しての批判なんかは連発しているのですが、こういう民間の報道に対してわざわざ公式に反論している。
 逆説的に真実なのではないかな、と思わせられるところです。
 そもそも9月の時点で山体に異常があるということは報じられていました。  当時から2度の地震があったということで「ん?」って思っていたところなのです。

 10月末には中国の地質学者の言葉として山体崩壊の危険と、放射性物質漏出の危険性が語られていましたね。

中国地質学者「北挑戦の核実験場でもう一度核実験すれば崩壊」(中央日報)

 あ、タイトルの「北挑戦」は原文ママです。
 そういう状況であれば、坑道の崩壊はあっても当然ですし、それで生き埋めが発生してもこれまた当然。
 あえて反論しているところもおそらくは真実なのだろうと思われます。
 うーん、朝日新聞による大統領府関連のスクープの時にも感じたのですが、朝日には相当なレベルの協力者がいるのかもなぁ……。

 ただ、朝鮮日報の脱北者の話は信頼できません。
 拉致被害者の動向なんかもそうなのですが、彼らは「脱北者から聞きたい話」を大盛りに持って話している可能性がかなり高いのですよ。
 これまで「脱北者によると……」という話で正確だったものなんて指折り数えられるていどです。
 ファン・ジャンヨプクラスとかならともかく、市井の人間がやってきたところで噂レベル以上のものは得られないというところなのでしょう。

 そういえばノ・ムヒョンが「脱北者」に変わる用語として「セト民」を推していましたが、自然消滅しましたね。あれもムン・ジェインは継承したりするのかな。

北朝鮮の終幕 東アジア裏面史と朝露関係の真実 (ワニの本)
田中健之
ベストセラーズ
2017/10/27