ビクター・チャ氏「韓国、中国に『3 No』を明らかにしたのは国益に役立たない」(中央日報)
米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長のビクター・チャ氏(56)は7日(現地時間)、中央日報との単独インタビューで「トランプ政権は米国と同盟国に対する北朝鮮の脅威を決して容認しない」と強調した。 (中略)

今回の首脳会談では避けたが、韓国政府が中国にTHAAD追加配置・米国のミサイル防衛体系システム編入・韓日米軍事同盟に関する「3 No(三不)」方針を明らかにしたことに対しては「日本の緊密な協力を必要とするというのはファクトであり、そのファクトを避けて通る道はない」とし「国家安保に関連した『未来オプション』を排除するということはどの国にとっても国益に役立たない」として強い懸念を表した。 (中略)

−−トランプ訪問前、韓国は中国に「3 No(三不)」を明らかにした。これについてマクマスター大統領補佐官は「韓国が3つの領域で主権を放棄するとは思わない」と懸念を示したことをどのように見るべきか。

「私は韓国が北朝鮮の脅威に直面した状況で、3国(韓日米)間の強い協力(sound coordination)に専念していると信じている。米国が韓国を防衛するために日本との緊密な協力を必要とするというのはファクト(事実)であり、そのファクトを避けて通る道はない。国家安保に関連した未来オプションを排除するというのはどの国にとっても国益に役立たない」
(引用ここまで)

 次期駐韓アメリカ大使に内定しているというビクター・チャ氏のインタビュー。
 チャ氏は以前に「いくら日本が謝罪しようとも、歴史問題を政治利用するつもりの中韓には意味がない」というコラムを書いてしまうほどに現実が見えている人物でもあります。個人的にはマイケル・グリーンよりは信頼している人物ですかね。
 CSISに所属しており、シニアアドバイザーという地位にいます。
 両親は韓国出身で、自身は2世とのこと。

 もはや大使として内定しているということで、彼の話していることはアメリカ政府の意向そのものと考えてもいいでしょう。
 日米韓の防衛について未来におけるオプションを絶つというのはどういうことなのか、という叱責です。
 韓国側……というか、ムン・ジェイン政権から見たときには「三不は受け入れて当然の要求」なのでしょうが、アメリカからの視点ではそうはならないよということでしょう。

 「大使に内定」という微妙な位置にいるからこそ話せるという部分でもあるのかな。
 正式にはまだ任命式を受けて大使となっているわけではない。アメリカ政府内部の人間ではない、という建前が使える人物ではあるわけです。
 その人物にこういった話をさせることで、アメリカ側の不快感を伝えているということなのでしょうね。マクマスター補佐官だけがそう思っているんじゃない、これはアメリカ政府の意向なのだと。

 チャ氏が大使として着任することについては一抹の不安があるのですが、それはまた別の機会にでも。

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たむらけんじ
ワニブックス
2009/10/8