元駐日大使を拘束 韓国検察が朴政権への裏金提供問題で(産経新聞)
韓国梨花女子大初代総長銅像に学生が立てた「親日説明板」(中央日報)
韓国のソウル中央地検は14日未明、朴槿恵(パク・クネ)前政権当時に情報機関、国家情報院が大統領府に裏金を上納していた事件で、駐日大使や国家情報院長を歴任した李丙●(=王へんに其)(イ・ビョンギ)氏(70)を拘束した。

 検察は13日から李氏を出頭させており、李氏が前任者から引き継いで大統領府への裏金提供を主導した疑いがあるとみて取り調べを続けている。48時間の拘束期限内に逮捕状の正式請求を決める見通し。(中略)

 李丙●(=王へんに其)氏は13年に駐日大使、14年に国情院長となり、15年には大統領秘書室長に就任し、同年12月の慰安婦問題をめぐる日韓合意で韓国側の重責を担った人物といわれる。
(引用ここまで)
梨花女子大学生で構成された「親日清算プロジェクト企画団」は約9カ月間、説明板設置プロジェクトを進めた。梨花人1000人が1000ウォン(約102円)ずつ集めて説明板を設置するという目標から始まったこのプロジェクトには1022人が参加した。

学校側は先月23日、企画団に規定上の理由で説明板を設置することはできないとする公文書を伝達したが、学生はこれを押し切り説明板の設置を断行した。企画団が設置した縦80センチ×横1メートルの大きさの説明板には「梨花は親日派・金活蘭の銅像が恥ずかしい」という文面とともに、金初代総長の代表的な親日的行動や親日的発言、説明板作りの署名および募金に参加した梨花人1022人の名簿などが記録されている。

企画団は「現在、数多くの大学の校庭に多くの親日派が銅像として賛えられているのは清算することができなかった歴史の断面を見せている」とし「金活蘭の親日的言動に関する説明板を立てることは、親日派の銅像が梨花にあるということが恥ずかしいという気持ちから始まった」と明らかにした。
(引用ここまで)

 ぱっと見、あまり関連のあるニュースには見えないのですが、根底に流れているものは同じですね。
 大統領選挙時のムン・ジェインの最大のスローガンは「積弊清算」でしたが、同時に「親日清算」も盛んに叫んでいました。
 いまだに韓国社会にこびりついているチニルパとその子孫をから韓国を救うのだ、というような言いかたをしていましたっけ。
 パク・クネ政権打倒はチェ・スンシルによる国政壟断だけではなく、チニルパ糾弾という意味もあるのですね。

 パク・クネ政権下で駐日大使、国情院長官、大統領秘書室長となったイ・ビョンギが拘束されるのも「親日清算」+「積弊清算」の文脈として当然のことでしょう。
 ついでにいえば、記事中にもあるように慰安婦合意について大きな役割を担っていた人物であるともされています。
 ムン・ジェイン政権下では吊されて当然の人物ですね。

 その「親日清算」という面で見ると、梨花女子大で行われている初代総長をチニルパとして糾弾して、「我々はこの初代総長の銅像が恥ずかしい」としている連中の行動も同じ文脈なのです。
 地下茎でつながっているというべきか。
 上である政府がチニルパと前政権を叩きのめす方向で動いている。
 であれば、それに関連して「ウリ」として組み入れてもらえるような動きが、一般の国民にも出てきて当然なのです。

 特に梨花女子大はチェ・スンシルの娘であるチョン・ユラが不正入学したことで、前総長が逮捕されているということもあって、よりパク・クネ政権への反感が強いであろうことは想像に難くありません。
 こういう動きを見ても「ムン・ジェインの支持率が就任から半年を過ぎても80%を上回っている」というのは実際の数字なのかもしれませんね。

 この梨花女子大の動きを「政権と同じ動きで反対意見を封じている」と見るか、「前政権では封じられてきた意見がムン・ジェイン政権の誕生と共に噴出している」と見るかで立場は分かれそうですが。

親日派のための弁明
金 完燮
草思社
2002/07