3兆血税で済ます最低賃金・・・キム・ドンヨン「1年で終わらない」(ソウル経済・朝鮮語)
最低賃金の高騰によって零細自営業者の経営難と大量解雇への懸念が大きくなると、政府が最終的には血税3兆ウォンを注ぎ込んで人件費を節約する処方を出した。さらにキム・ドンヨン副首相兼企画財政部長官は、「(賃金保全が)一年で終わらないだろう」と明らかにし、別の議論を予告した。

政府は9日、経済関係長官会議を開き、最低賃金引き上げの負担を軽減するために、合計2兆9,708億ウォンの資金を支援することにした。約300万人に恩恵がある。

サポート条件は、△30人未満の事業主△最低賃金遵守△支援申請当時、雇用保険加入などである。給料190万ウォン未満の労働者に1人当たり月13万ウォンまで支援する。政府はまた、雇用保険に加入していない場合にサポートを受けられない事例を減らすために、社会保険料も大幅に軽減ことにした。雇用安定資金(3兆ウォン)のほか、間接的なコストが追加で、よりかかることになる。

問題は、賃金保全が来年だけで終わらないという点である。金副首相は「少なくとも上半期に執行状況を見ながら、経済・財政条件等複合要因を考慮して適切に軟着陸する案を、来年に決めるつもりだ」と語った。数年はさらに支援するとのことですが、このような傾向が続けば、10兆ウォン以上の血税投入が避けられず、これをめぐる議論はさらに大きくなるものと予想される
(引用ここまで)

 ムン・ジェイン政権の「2020年には最低時給を1万ウォンにしてみせる」という意向によって来年の最低賃金は16.4%上昇します。
 額にして1060ウォン。日本円で時給100円のアップですね。
 でも、中小企業はそれに耐えられない構造になっています。特に地方はいま現在の6470ウォンだって払っているところは珍しいという状況。

 というわけで、3兆ウォンを負担して中小企業への補助金を支払うことに決定。
 最大月額でひとり13万ウォンまで負担。
 年間でひとり156万ウォンの負担。けっこうでっかいなぁ……。
 まあ、この政策自体は以前から公表されていたので、「バカだなぁ」くらいの感想しかないのですが。

 記事によると案の定、このバカな政策が1年切りでは終わらないことが判明しました。
 来年以降はさらに最低賃金は上昇する予定。2020年に1万ウォンという目標を達成するには年15%強の上昇が必要です。
 その上げ幅をすべて補助金で補うのであれば、3年後には1兆円規模の予算が必要になるであろうと。
 一度補助金を出した以上は、そう易々と切ることもできません。
 延々と1兆円規模の補助金を出し続けるんでしょうかね。

 ムン・ジェインは世界ではじめてとなる「所得主導成長」を提唱していて、こうやって補助金漬けでも最低賃金を上昇させれば人々が豊かになるのだと主張しているのですが。
 構造を変革しないで補助金漬けにしたところで、なにも起きないと思いますけどね。
 そもそもこの補助金が一番必要なのは地方のコンビニやカフェで働いているアルバイトだと思うのですが、「雇用人数が多いので対象にならない」だもんなぁ……。

専業主婦が資格をとって講師業を始めてから流れのままに補助金200万円をつかんで起業した話
林田玲子
金風舎
2015/11/5