THAAD:韓国に合意履行を求める中国、現地調査を要求(朝鮮日報)
THAAD:火種くすぶる韓中合意、文大統領訪中で再燃の恐れも(朝鮮日報)
【社説】物乞いをしてまで韓中首脳会談をやるべきなのか(朝鮮日報)
 高高度防衛ミサイル(THAAD)に関する中韓の合意(10・31合意)の履行をめぐり、中国が韓国軍当局に要求している中心事項は「中国が知らないうちに、米国がTHAADのレーダーのモードを現在の終末段階迎撃用(TBR)から(中国本土を探知し得る)前方配備用(FBR)へ切り替えかねない、という疑いを技術的に解決して欲しい」というものであることが24日までに分かった。(中略)

中国側は「THAADの装備を米国本土に持っていかず、簡単にソフトウエアを交換できる」として、これについての技術的疑念を提起し続けているという。この点を確認するため、中国側は星州にいるTHAAD部隊の現地調査をしたいと要求したが、韓国政府は「応じられない」という立場を伝えたという。中国の王毅外相は、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相との韓中外相会談で、こうしたTHAAD使用制限問題を要求したものとみられる。
(引用ここまで)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中を来月に控えている韓中外交当局が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題の議題を含めるかどうかで神経戦を繰り広げていることが24日、明らかになった。韓国政府は「THAADは『封印』された」と主張し続けているが、韓中会談で再び取り上げられる可能性があり、矛盾に陥っている。

 22日の韓中外相会談に同席していた韓国外交部(省に相当)当局者は24日の記者会見で、「韓中当局間に認識の違いがある。(THAADは)中国にとって深刻な問題なので、次期首脳会談でも(中国が)この問題を取り上げるかどうかは、さらなる外交的調整が必要だ」と語った。 (中略)

 目前の軍事当局間会談で中国が何を要求するかも知らないのに、韓国大統領府と外交部は24日、THAADの問題が「現段階では封印された」と繰り返し主張した。「中国がそう説明した」というのだ。

 韓国政府は特に、13日の文在寅大統領との会談で李克強中国首相が言った「階段性処理」という中国語を「現段階では封印しよう」という意味だととらえている。中国外務省が14日に行った中国語発表文によると、李克強首相は「中韓はこのほど、THAAD問題の階段性処理に対する共通認識を一部達成した。韓国側が実質的な努力を続け、中韓関係発展の障害をきれいに取り除かなければならない」と述べたという。この時、その意味を尋ねる韓国人記者らに対して中国外務省関係者は「段階を踏んで最終的にTHAADを撤収せよという意味だ。その第一段階が10月31日の韓中合意だ」と語った。このため、「THAAD封印」という韓国政府の説明とは異なると批判の声が上がった。

 しかし、韓中外交会談後、韓国政府は中国語の「階段性処理」という言葉を韓国メディアが「段階的処理」と翻訳しただけで、実際の意味は違うと主張し始めた。大統領府関係者は24日、「中国側の説明によると、『階段性処理』は『現段階』という意味だそうだ。THAAD対する『封印』という見解は変わらない」と言った。韓国外交部当局者も「中国側関係者の説明によると、『階段性処理』は『現段階で問題を一段落させ封印する』ということだ」と言った。これらの当局者はみな、中国語を知らずに中国側の説明と英訳文に頼って事案を理解していた。

 ところが、本紙が同日、通訳・翻訳大学院長を務めたこともある中国語の通訳・翻訳専攻教授や中国通の外交専門家、ネイティブ・スピーカーなどに李克強首相の発言の中国語原文を見せたところ、全員が「『段階的処理』と解釈するのが正しい」「中国語の『階段性』は『すぐに成就させるのは難しい中長期的目標に向かっていく』というニュアンスで、原文の文脈では『step by step』に近い。最終目標はTHAAD撤収だ」と答えた。
(引用ここまで)
 「1限」とは韓国領土に配備された防衛用兵器の運用を他国の意向に沿って公開するよう求めるもので、まさに国家主権を蹂躙(じゅうりん)する要求だ。(中略)

 中国の懸念を払拭する努力は常に必要だ。しかしそれでも越えてはならない一線というものがあり、その線の基準は韓国の国家主権だ。中国との関係改善は必要だが、決して屈服してはならない。来月中旬に文大統領は中国を訪問することになったそうだが、この訪問を実現させるために今から多くのことを犠牲にしたとの見方も相次いでいる。国として物乞いをしてまでやるべき首脳会談などあり得ない。
(引用ここまで)
 10月31日にムン・ジェインは「THAAD問題は封印された。韓中関係は新しい時代に入ったのだ」と高らかに宣言したのですよ。
 韓国人はそれもあって「外交天才!!」と絶賛したのですね。

 ですが、APECでムン・ジェインと習近平が会うと開口一番に「THAAD配備に我々は反対している」と言われる。
 外交部長官のカン・ギョンファが王毅に会えば「THAADはどうなった」と言及される。
 ムン・ジェインは国内に向けては「THAAD問題は封印された。中国はもはやこの問題に対して言及しない」という態度をとり続ける。
 で、中国に対しては「どうかどうか穏便に対処のほどをお願いします」と言い続ける。
 その間にある齟齬を「翻訳の考え違いだ」だの「中韓で認識の差異があるようだ」だの言ってのける。
 まあ、古い政治ならそれも通用したのでしょうが、いまは中国が発表した中国語のリリースだっていくらでも手に入ってしまう時代ですよ。
 隠し通すことなんて無理なのですけどね。

 朝鮮日報はこのTHAAD問題、特に三不の誓いに対して反対キャンペーンとも言えるものを続けているのですが。
 もう終わったことですよ。
 「中韓首脳会談」という名の朝貢使による皇帝面会の機会をいただいているのです。
 韓国は属国というか、冊封を受けている国となってしまった。

 「三不の誓い」を立ててしまった以上、米韓同盟を組んでいることのほうがむしろおかしい。習近平にしてみたら「朝貢している連中が他国と軍事同盟とか不敬だろ」ってくらいの話です。
 2014年の時点で中国当局者から「朝貢外交に戻ってはどうか」と言われて韓国側が憤慨したという記事がありましたが。
 中国はずっと米韓同盟の切り崩しを狙っていたのですよ。
 そしてついに成功したのです。
 取り返しのつかない状況に追い込まれているのが理解できてないのかなぁ……。

Fate/Grand Order サーヴァントキーホルダー 61 キャスター/ニトクリス
ベルファイン
2017/5/25