【コラム】文在寅大統領の「積弊清算」はまるで文化大革命(朝鮮日報)
 国の体(てい)を成していない。国の最高情報機関のトップだった人物が一度に3人も捕らえられ、国防機関のトップだった人物が逮捕されるなどという事態は、まるでこの国にクーデターでも起きたかのような錯覚を起こさせる。 (中略)

大統領の間違いはいわゆる指揮責任だが、その部下たちの間違いは命令服従であるという点では異なる。大統領の弾劾は憲法的かつ政治的で、だからこそ民主的なものに見えるが、部下の逮捕は報復的で力の誇示であり、だからこそ稚拙に感じる。 (中略)

 文在寅(ムン・ジェイン)政権はこの逮捕・捜査劇を「積弊(せきへい=過去の政権による長年の弊害)清算ショー」のように見せ物にする前に、これが対外的に及ぼす影響を考えるべきだった。大統領の弾劾・逮捕までは「韓国が現職大統領でも引きずり下ろすことができる国だ」と畏敬(いけい)の念を呼び起こすことができたが、安保・情報担当部処(省庁)トップの逮捕に至っては「韓国はあのようにメチャクチャでデタラメな国だったのか」という蔑視(べっし)と冷笑を招きかねない。「あんな国をどう信じ、共に協力し、情報交換し、軍事に関して話し合うことができるだろうか」というのが周辺国、特に同盟国・友好国の反応だろう。 (中略)

 彼らの逮捕・捜査は、我々が直面している安保の状況にも悪影響を与える。今、我々は韓国の安保のため全力を傾けなければならない時期だ。戦争の危機だとして論争している米国、安保至上主義に向かう日本、韓国をひざまずかせようとしている中国に囲まれ、国の安全を図らねばならない絶体絶命の課題を抱えている韓国としては、事の後先を考えて軽重を見極め、緩急を調節する知恵を集めるべき時だ。そうした時に、私利私欲による罪でもなく、関係機関の間違った慣行やささいな手違いを持ち出して情報・安保担当部処トップを逮捕するのは、中国の文化大革命時の粛清を思い起こさせる。 (中略)

 文在寅大統領には国防・情報担当部処の元トップの捜査を終わらせ、制度改善へと「積弊清算」の方向を変えてほしい。それが不可能ならば、身柄を拘束せずに行うのが望ましい。文在寅政権は誰かの背後を暴いたり過去を引っかき回したりすることをもうやめ、前を見て未来に備える道を進むべきだ。積弊という「わな」を外そうとして、自分がその「わな」にかかる愚かさをこれ以上続けてはならない。
(引用ここまで)

 このコラムを書いているのは朝鮮日報の顧問であり、かつては主筆であった金大中。故人の元大統領とは別人。
 保守系論壇の大物といえる人物ですね。
 ただ、日韓関係については支離滅裂な話を展開してきて楽韓Webではそれを非難してきました。

加害者であることを否定しはじめた安倍政権は極右政権だ……あと1000年、その言いがかりを続けるつもり?
天皇の謝罪要求発言は1年も前のことで、前大統領の発言で、ハプニングだった。だから日本人は日韓関係を改善すべきだ?
日韓関係は新たなパラダイムに突入済。旧来の関係にこだわるのは韓国人だけ
日本人は韓国から国と名前と文化と伝統を奪った。反省もしない!

 2015年の11月には来日して、ようやく日本人が韓国を嫌っていることを理解したなんてコラムも書いていましたね。
 日韓関係についてはポンコツ極まりない認識しか持つことができなかった人物ですが、それでも一応まだ「保守系論壇の大物」ではあるのです。

 その人物が「もう『積弊清算』をやめて政治をしてくれ、このままじゃ文革時代の中国のような暗黒時代に突入してしまう」とまで書いている。
 ……まあ、意味ないですね。
 なにしろ、朝鮮日報といえばろうそくデモのテーマソングと化した「これが国か」の中でも「パク・クネの仲間だ!」と糾弾されていた存在です。
 言ってみれば「積弊勢力」そのもの。輝かしいろうそくの光で燃やされ、高く吊されるべき存在なのです。
 そんな「積弊」そのものが抗弁したところで「自己批判しろ!」って言われておしまいです。

 ムン・ジェイン政権だけで「積弊清算」が終わればいいのですけどねー。