韓国の高齢者が迎える晩年の貧困危機(JBPress/The Financial Times)

 以前にBBCやFOXニュースがバッカスおばさんのことを報道したことがあります。
 にも関わらずさらにまたフィナンシャルタイムズが報道。
 それくらいにひどい状況ということなのでしょう。
 シンシアリーさんが何度も書いている段ボールを集める古紙回収と、バッカスおばさんの話題。
 今回はさすがに「フィナンシャルタイムズは日経に魂を売った!」みたいな言い方はされないかな。
 いまのところ、フィナンシャルタイムズがこうして報じていることを、韓国で報じているメディアはひとつくらいのようで、それほど話題にはなっていません。

 さて、FT.comの原文のほう(South Korea’s penniless pensioners face final years in crisis)にはいくつか図表もついていて、2030年には韓国の平均寿命が90歳に達するとかいったものがあるのですが。
 衝撃的なのはこちら。

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(画像はFT.comのサイトを引用)

 あれ、よく見えないな。OECD統計の高齢者貧困率なのですけども。

韓国      49%
オーストラリア 26%
メキシコ    26%
イスラエル   23%
アメリカ    21%
オランダ    2%

 ……うむ。高いというのはずっと前から知っていましたし、去年の段階でもおおよそ半分の高齢者が貧困であるという統計は出てました。
 ついでに言うと韓国政府が「この貧困率は高すぎるから指標を変更しよう」と目論んだのですが、けっきょく高いままだったというオチに終わってたりもします。

 それでも各国と並べられると壮絶なものがありますね。メキシコの倍……か。
 韓国における高齢者政策の帰結としてのバッカスおばさん、というわけですが。
 この現象も「富の囲いこみ」で説明できますね。便利な言葉を見つけてしまったわ。

高齢者の貧困というのは寿命の延びている先進国では共通の課題なのですが、韓国は突き抜けすぎてますわ……。
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森永卓郎
扶桑社
2016/8/31