慰安婦資料の登録見送り 「財政問題ではない」=ユネスコ事務局長補(聯合ニュース)
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会が4日、韓国・済州島で始まった。バンダリン事務局長補は記者会見で、韓国や日本など9カ国・地域の団体が推進した旧日本軍の慰安婦関連資料の世界記憶遺産登録が見送られたことについて、「(ユネスコの)財政的な問題のためではない」と述べた。

 日本が分担金を武器にユネスコに圧力をかけ、登録が見送られたのではないかとの質問に答えた。ただ、「詳しくは分からない」とした。

 また、「ユネスコが追求するものはすべての国の文化を尊重し、認識すること」として、「世界は完璧ではないため、壁にぶつかる場合もある」と説明した。

 会見に同席したユネスコ韓国政府代表部の李炳鉉(イ・ビョンヒョン)大使は「慰安婦関連資料の登録見送りをユネスコ分担金問題とリンクする報道があるが、公式に確認されていない」として、「ユネスコは米国が以前から分担金を支払わず、財政状況が良くない」と述べた。その上で、「ユネスコは加盟国が分担金を決められた時期に条件なしに支払うことを求めている」と伝えた。
(引用ここまで)

 ユネスコに「慰安婦関連資料の『世界の記憶』への登録見送りは日本によって圧力が加えられた財政的な問題ではないか」と韓国メディアが質問。
 ユネスコは「そうではない」との回答。

 ま、実際にはユネスコの財政は火の車でしょう。最大拠出国のアメリカは脱退してしまったわけですし。
 さらに拠出額2位の日本も今年の拠出を保留していた。まだしているようですが。
 そういった財政的圧力に負けたのが本当のところだとしても、そうだと認めるわけにもいかないでしょう。

 日本側から「複数の国において論争のあるものについて『世界の記憶』として認定するのはユネスコの精神に見合わない」という助け船まで出されているわけですから。
 ユネスコの精神という原則にまで言及されているのであれば「それもそうですよねー」と乗ってくるしかない。
 いわば韓国側の得意としている政治的な論争に乗せられることなく、原理原則を貫く方針で成功したわけです。
 政治的論争に乗せられてしまったときには「人権」という言葉は強くなりますからね。そこに乗らないのが肝要なのです。

 実際のところはどうであれ、ユネスコの事務方としては「財政的な問題から登録見送りになったのではない」としか言いようがないですよね。
 で、日本にとってもそうやって言わせるように向けさせることこそが戦術目的だったわけです。
 うまく戦えたんじゃないですかね。

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