慰安婦合意:日本政府、「安倍平昌訪問カード」で韓国に圧力か(朝鮮日報)
 米政府が平昌冬季五輪に参加するかどうか「確答」していない中、日本政府も安倍晋三首相の出席を確定していないと伝えられた。しかも、日本側は韓日慰安婦合意を検証している韓国外交部(省に相当)タスクフォース(作業部会)の結果発表と安倍首相の平昌訪問を結び付けて韓国政府に圧力を加えていることが分かった。

 韓日関係に詳しい消息筋は8日、「もし慰安婦合意検証タスクフォースが慰安婦合意に対して否定的な結論を発表し、日本の世論が悪化すれば、安倍首相が平昌を訪問することは到底無理だと日本側では見ている」と語った。韓国外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官就任後、長官直属で設置された慰安婦合意検証タスクフォースは、早ければ今月末にも結果を発表する予定だ。この発表を前後して韓国政府が慰安婦合意破棄などの措置をとる動きを見せれば、安倍首相が平昌に来る理由がないということだ。

 これについて、韓国政府消息筋は「日本側から直接『慰安婦合意を破棄すれば平昌冬季五輪に参加しない』とは言われていない。慰安婦合意検証タスクフォースは韓日間で合意がなされた過程を検証する機構であって、この合意そのものに対する政府の立場を定めるものでもない」と言った。
(引用ここまで)
 やあ、これはいいことじゃないですか。
 つまり、安倍総理はどっちにしたって平昌に行くつもりなんかないということですよ。

 ムン・ジェイン政権はその成り立ちの経緯から、パク・クネ政権の行った政策の大半を否定せざるを得ません。
 特に慰安婦合意については大統領選挙の大きな争点となったほどで、候補者の全員が否定していました。
 慰安婦合意の否定は、ムン・ジェインにとって当然の一歩。「韓国国民は慰安婦合意を許容できない」という言いかたをしていますね。
 ですが、日本だって「日本国民は慰安婦合意を破棄するような韓国を許容できない」のです。
 わざわざそんなところへ、友好の象徴として行政機関の長が行くわけにはいかない。

 さらに言えばこれは「日本政府は韓国がなにを言おうとも、ツートラック外交を許容しない」ということでもあります。
 慰安婦合意は日韓関係において一丁目一番地であり、河野太郎外務大臣が就任直後に語ったように「着実に履行されなければならない」事柄なのです。
 歴史問題とその他の問題を別途に扱いはしない。慰安婦合意を破棄するのであれば日韓関係は終わりだ、という宣言でもあるのですね。

 ……しかしなぁ。
 もしも、平昌冬季オリンピックが誰もが行きたいような祭典であれば、こんな風に交渉材料に使われることもなかったのに。
 「できれば避けたい」くらいの猫またぎイベントになっているからこそ、こうして交渉材料化しているのですよね。
 なんだったら、報復として韓国も「ムン・ジェインは東京オリンピックに来ない」とか「東京オリンピックに選手団派遣しないぞ」とか言ってみます?
 国会議長の「平昌に来る日本人が少なければ韓国人観光客を東京に向かわせない」って宣言だけで「マジか!」って歓喜の声が挙がっている状況なので、ある意味で歓迎ムードが拡がると思いますよ。