外交儀典は「国内向け」の話ではない(東亞日報・朝鮮語)
平昌冬季五輪が目前に迫ったこともあり、5月に東京で開かれた「韓国観光の夜」のイベントで「記事を書かなければならないのか」と悩んだことが改めて浮かび上がる。韓国観光公社が最高級ホテルで、日本ジャーナリスト、旅行業関係者など約250人を招待し、平昌観光を促進する場であった。

招待された中でもチョ・チョンゲクと二階俊博自民党幹事長は最高位の人物だった。自民党の序列第2位であり、日本全国旅行業協会(ANTA)会長だ。韓国と中国によく親近感を表わす人物として知られている彼の挨拶の途中、突然もどかしい本音を吐露しはじめた。

「皆さんは、どんどん日本人が平昌オリンピックに来なければならないと言いますが、『謝罪せよ』という話をやめるのであれば行きます。日本人は最近、韓国旅行を恐れています。お金かけて、時間を費やして行くというのに『謝罪せよ』という言葉を聞かなければならない。それをしないという約束をしてくれるのであれば私も平昌訪問キャンペーンに率先して乗っていきましょう」

韓国読者を刺激する発言であったが報道は国益次元で百害無益だと思った。日本ではじめて行われる大きなコストをかけて平昌を促進する行事に冷水を浴びせることができなかった。 (中略)

普通の日本の人々の考えは大きく変わっていないようだ。観光公社がいくら日本全域を回って平昌広報に努力しても、「韓国人たちは日本を嫌っている」と考えたり、ややもすると韓国に行ってひどい目にあうことを懸念している日本人が大幅に増えている。あちこちに慰安婦少女像が立って少女像を乗せたバスがソウル市内を巡る韓国で日本人が歓迎されるだろうと期待するのは難しい。ここで、北朝鮮の核・ミサイルの脅威まで重なっているために安全に敏感な日本人として行く必要のない理由が増えているのだ。

これまで、いくつかの日本のメディアがムン・ジェイン政権に対して「反日」と断定することについて、政府は「一部の国民感情があるものの、政府の意思ではない」と抗議をしてきた。しかし最近、韓国政府の行動を見ると、もはやこのような抗議が正しいのか疑問を挟まなければならない。

政府はドナルド・トランプ大統領の国賓晩餐会で独島エビを出して、慰安婦と抱擁する場面を演出した。韓米関係を議論する場にあえて第3国である日本を刺激する素材を入れる必要があっただろうか。人気取りのための「日本卑下」の戦略でアメリカの大統領を脇役に置いたという「誤解」を受ける恐れすらあった。

青瓦台にも外交部にも儀典の専門部署がある。しかし、専門家たちがこのような状況を演出するわけがないので、より上層部の関与を疑うしかない。意図的であろうとなかろうと政府が韓日葛藤を助長したという批判があってもやむを得ない状況である。これらの演出は果たして4ヶ月後に日本の首相を平昌五輪開幕式貴賓席に招待しなければならないという考えがあっての上の行動なのだろうか。さらに、外国人たちも一国の1号儀典を国内政治に利用することを大目に理解してくれるだろうと期待しているだろうか。
(引用ここまで)

 ……なに言ってんですかね。
 二階氏はこの場でけっこう同じような発言を繰り返しているのですよ。
 2014年にも「全て原因は日本にあると、怒られっぱなしでは観光する気にならない」という話をしていますし。
 去年も「半分は韓国人の心の内にも問題があるのでは」と苦言を呈しています。
 今年は特使としても韓国に赴いて「日韓関係を遠い位置づけに持っていこうという勢力が存在する。(そういった)悪巧みする連中は撲滅だ」という発言をしています。

 特使の時のエントリでも書いたことですが、二階にとってみれば利権を貪ることができない日韓関係はよろしくないのですよ。
 あるていどのつきあいがあってこそ、利権を見いだすことができる。
 ベッタベタにつきあう必要はないものの、一定以上の関係性を保っていないとおいしい部分がいただけない。
 そのためには韓国人の現状を正してもらわなければならない。そういう意図の下の発言だと理解すれば、「親韓派」とされている二階の発言も理解できるでしょう。
 実は親韓派でもなく親中派でもなく、「利権派」であるがために行動が分かりやすいのです。

 この記事は「もはや今の日本は『親韓派』とされる人物であっても韓国に苦言を呈するようになってきている」という前提を二階氏の言葉を使って語っているのですね。
 まあ、実際には誤解なのですが。
 そんな状況の日本なのに、日本人がわざわざ平昌オリンピックにきてくれるわけがない。それでなくても全国津々浦々に慰安婦像があり、バスにまで乗せているような状況なのに、と。

 おまけにトランプ大統領の晩餐会で独島エビを使ったり、慰安婦を招いてさらに外交的に日本を刺激をしている。
 そこからわずか4ヶ月後に「平昌に安倍総理を招きたい」なんて言って、韓国政府は来てくれると思っているのか、という話ですね。
 東亞日報は朝鮮日報と共に韓国では「保守派メディア」に属するとされています。
 現在のムン・ジェインに対して徹底抗戦で陣を張る数少ない大手メディアなのでこう書いているのですが。

 これに関しては正論ですね。
 慰安婦合意を「国民が感情的に受け容れられない」としたり。
 あるいは「徴用工裁判が日韓基本条約で解決しているとは思わない」と発言したり。
 ムン・ジェインは大統領就任以来、日韓関係を壊すようなことしかしていない。

 それでいて自分たちの都合がいい場面では「開会式に出席してくれ極寒の地だけど)」とか言い出している。ツートラック外交が通用すると思っている。
 ……誰が行くんでしょうかね、そんなところに。
 でも、東京にはほいほいと来たりするんだろうなぁ。