対日関係格上げに努力=共同宣言20周年で韓国外相(AFPBB)
韓国の康京和外相は11日、ソウル市内で開かれたセミナーで演説し、1998年10月に当時の小渕恵三首相と金大中大統領が日韓パートナーシップ共同宣言を発表してから来年で20周年となることに触れ、「意味ある年だ。これを契機に韓日関係をさらに一段アップグレード(格上げ)するため努力していく」と述べた。

 また、「わが政府は、歴史を直視しながら、韓日関係を未来志向的に発展させるため努力している」と強調。「難しい問題はうまく管理する一方、北朝鮮の核・ミサイル対応での協力や、経済、人的交流などの実質的協調を強化していく」と語った。韓国外務省は、慰安婦問題をめぐる日韓合意の交渉過程などに関し、検証作業を進めているが、歴史問題と、安保・経済などの分野の協力を切り離す「ツートラック(2路線)」外交を取る方針を重ねて表明した形だ。
(引用ここまで)

 韓国でネチズンと元慰安婦に圧倒的に支持され、金大中政権時に現行の制度になってから国会での認証を経ずに生まれたはじめて外相であり、「対日外交最終兵器」として期待されてきたカン・ギョンファが「日韓関係をアップグレード」するために訪日するのだ。
 ……ですって。

 慰安婦合意検証タスクフォースによる検証結果は発表される前に来るということですが、実際の「検証結果」はもう入手していることでしょう。検証委員長は「結論自体はもう出ている」と発言しています。
 今回の訪日はその結論を持ってきて、河野外相にぶつけてみるという試みが行われるのではないかなと。
 公にする前に日本側の対応を探るという役割を担っているのでしょうね。

 まあ、これまでの王毅に相対してきた時の対応とか、中国に対する三不を嬉々として国会で答弁して主権を放棄したなんて経緯を見ると、カン・ギョンファの外交センスはほぼゼロ。
 元アナウンサーで英語を流暢に話すことはできる。そして国会で事務方として働いてきた実績はある(ただし評価はアレな模様)。
 だけども、それで外相に抜擢されるっていうのはやっぱり違うよね、という当然の話で終了ってところですかね。
 そんなのを強行任命したムン・ジェインも当然、アレ。

 実際の外交経験がなかろうとなんだろうと、外交というものが基本は正面からのぶつかり合いで利害の削りあいであるということを理解してりゃいいんですよ。
 最低限守るべきラインと最高点の間で削りあいで得点を争うゲームなんですから。
 誰であろうと、なんであろうとそこさえ守れる人物ならOK。
 カン・ギョンファがそうであるとはとても思えないのですよね。
 もちろん、ムン・ジェインの任命センスも含めて。
 あれだけ強行して任命した以上、自分の間違いを認めるわけがありませんし、そもそも「三不」が間違いだとは毫ほども思っていないようですし。

 前任のユン・ビョンセはどうだったのよって話でもありますが。あの人は無難ではあったのかな、と思います。キャラとしては立っていましたが。

日本人として知っておきたい外交の授業 PHP文庫
中西 輝政
PHP研究所
2015/8/31