U.S. Is Ready to Talk to North Korea ‘Anytime,’ Tillerson Says (ブルームバーグ・英語)
「前提条件なしで北と対話」 米国務長官発言を評価=韓国大統領府(聯合ニュース)
ティラーソン米国務長官が12日の講演で北朝鮮との対話に関し、「前提条件なしで対話する用意がある」と述べたことについて、韓国青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は13日、「北が挑発と威嚇を中断し、対話に復帰すべきだという米国側の立場を重ねて強調したものと評価する」とのコメントを出した。

 朴報道官は「韓米両国は対話の扉を開いておき、北の対話への復帰を促し、これと関連したさまざまな方策について緊密に協議してきた」と説明。「韓米両国は北の核を容認しないという原則を堅持し、平和的な方法の完全な核放棄という目標達成に役立つなら、さまざまな形の接触が可能との立場」とした。
(引用ここまで)

 ティラーソン国務長官の講演で「それでは前提条件なしで対話をしよう」という話が出た。
 韓国大統領府が「ティラーソン国務長官の発言を評価」というように、「対話派」が力を持ったかのように報道されていることが多いのですが。
 これまで「対話の前提条件は核廃棄だ」といっていたものを、まったく条件をなくして話しあおうと言い出した。アメリカは大きく開戦から後退した、と捉えられているのですが。
 断じて違います。
 もうここまで「対話派」が追い詰められたということ、なのです。

 これ、言葉を本来のものにするのなら「これで北朝鮮に手を差し伸べるのはもう最後だから、耳をかっぽじってよく聞け」ってことなのです。
 「こちらは『対話』を呼びかけた。しかも、『前提条件なしの対話』だ」という話ができるようになってしまったのです。
 ポーズとして「我々は最後の最後まで対話を呼びかけた」という形式を作られてしまった。
 本当に最後の最後の局面です。
 ここでこれに乗らなければ……「じゃあ、しょうがない」というところに来たのが現状です。

 ティラーソンには解任云々の話が出ていますが、それであっても公の席で政権の意向とは異なる話はしませんし、できません。
 閣僚というものはそういうものですし、実際にブルームバーグの記事にも「トランプの視点は変化していない」というホワイトハウス報道官サラ・サンダースの言葉が書かれています。
 基本方針はなにも変わっていない、とも。

 国連事務次官が北朝鮮を訪問し、この火曜日に帰ってきました。もちろん、なにも成果はなし。
 あとはもう1回くらい、安保理による決議があれば条件としては充分ですかね。

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2016/10/25